初のシート打撃 森翔平「開幕ローテ」アピールに成功 森浦大輔も被安打ゼロ 広島カープ 日南キャンプ

広島カープの日南キャンプは、第2クールの2日目(2月7日)。若手たちの猛アピールが続いていますが、ランチタイムの後にこのキャンプ初となるシートバッティングが行われました。

得点圏にランナーを背負った想定で8人の投手が登板。先陣を切ったのは、開幕ローテーションを狙う 森翔平 。

序盤は制球に苦しむ場面も見られましたが、変化球を軸に打者5人に対し、27球ノーヒットで2奪三振のピッチングを見せました。(打者5 球数27 奪三振2)

広島カープ 森翔平 投手
「今は結果も大事ですけど、やっぱり、やろうとしていることが大事だと思うので、まだちょっとカウントを悪くしている部分があるので、そこはどんどんストライクゾーンで勝負できるようにっていうのをしていきたいと思っています。(開幕ローテーションを)つかみに行かないといけない立場だと思うので、そこは貪欲に行きたいという気持ちはあります」

そして、アピールに成功したのは、森浦大輔 。チェンジアップを武器に、要所でインサイドを攻めて打者4人をノーヒットに抑える好投。オフには体重を6キロ増やし、パワーをつけて臨んだ今回のキャンプ。過去2度のチーム最多登板を果たした鉄腕が、復活に向けてアピールしました。(打者4 球数13 奪三振0)

一方、打者で結果を残したのは、石原貴規 。この日、唯一の2安打を放ちます。藤井彰人 ヘッドコーチが「捕手として高いレベルにある」と評価する5年目の26歳が開幕1軍に向け、バットでも存在感を放ちます。

そして、注目の外野手争い―。気を吐いたのは、3年目の 中村健人 。

このシート打撃、最後のバッターでレフトオーバーのツーベースを放ち、連日の振り込みの成果を発揮しました。

伊東平 アナウンサー
もはや恒例にもなっていますけども中村健人選手の居残り練習、つい先ほどまで行われていました。連日の成果をきょうはバットでしっかりと出しました。

この時期になりますと、打撃内容やピッチャーの出来に注目が集まりがちなんですが、きょうはこのグラウンドではいろんな思いがぶつかり合っていました。

例えばセンターから 久保修 選手が好返球をして、肩のよさをアピールしたり、矢野雅哉 選手が自慢の守備でファインプレーを見せたりと、とにかく首脳陣に「おれのここを見てくれ」という思いが詰まったシート打撃となりました。

首脳陣の目は、ここ天福球場だけではなく、東光寺球場にも届いています。7日、新井貴浩 監督は2軍キャンプに姿を見せました。若手の打撃を見守りました。注目のスラッガー候補、内田湘大 選手には身振り手振りを交えて打撃指導をするというシーンも見られました。

続いてブルペンに移動し、ドラフト1位ルーキーの 常廣羽也斗 投手のピッチングを見守りました。軽い力でも球が走っているという印象でした。カーブやフォークも交え36球。その投球を打席で見極めていたのが、末包昇大 選手でした。できるメニューでしっかりと開幕を見すえています。

末包選手ですが、患部の状況はだいぶよくなってきたということです。けがもだんだん癒えて末包選手が1軍に来たら、どんな争いになるのか注目です。

末包選手と 中村健人選手が同期なんです。去年、中村健人選手が1軍に出られなかった。末包選手は活躍した。さあ、ことしは同期同士で負けたくないとか、そして同じポジションで負けたくない、いろんな「負けたくない」が、あす8日は第2クール最終日ということで、その熱い思いがほとばしるということになりそうです。

コメンテーター 木村祐之 さん(広島ハートセンター 院長)
いいですね。みんな、自分をどんどんアピールして開幕1軍を目指して。いいですね、若い人がどんどんアピールするのは。

青山高治 キャスター
また、ブルペンが 九里亜蓮 、森下暢仁 、大瀬良大地 という実績組。さらには常廣羽也斗 投手、ドラフト1位が楽しみです。

木村祐之 さん
もう投げ方もなんか森下投手のように見えてきました。すごく似ているなと。

青山高治 キャスター
あとはシートバッティングで結果を出した、森翔平 投手、森浦大輔 投手。このあたりも楽しみになってきました。

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