パパと娘、ママと息子…「異性の子ども」と何歳までお風呂に入る?親たちに聞いてみた!

大人が思っている何倍もの速度で、子どもは成長していきます。親が「まだいいでしょ」と思っているようなことも、すぐに考えなければいけない段階にきてしまうのです。

トイトレはいつから始める? 塾にはいつから行かせたほうが良い? など、さまざまなタイミングでふと子どもの節目は親の目の前に現れます。

今回はそんな節目のひとつ、「異性の子どもとお風呂に入るのはいつまで?」という疑問に対して、パパ・ママに経験談をお聞きしました。

異性の子どもと一緒にお風呂に入るのは、何歳までOK?

幼稚園・保育園まで

幼稚園や保育園までしか子どもと一緒にお風呂に入らないなんて少し寂しい!? と思ってしまいますが、もちろん考えあってのこと。

この時期までしか一緒にお風呂に入らない家庭は、子どもが女の子の場合が多いようです。

「娘はすでに小学校3年生ですが、僕が一緒にお風呂に入っていたのは保育園まででしたね。小学校に上がってからは入っていません。

というのも、女の子のほうがお父さんと一緒にお風呂に入るのが嫌だと感じるのが早い気がする上に、それがいつ頃なのか掴めないので……。

妻も自分だけが娘と一緒にお風呂に入ることを負担とは思っていないようですし、この状況を当たり前にしておけば父娘どちらも嫌な思いをしなくて済むので、早めの年齢で切り上げてしまうのは良い方法だと思います」(建設業/42歳)

子どものほうから「もう一緒に入りたくない」と言われる前に、と考えると、やはりタイミングは小学校前や小学校低学年のあたりになるようです。

筆者が聞いた中で、この時期をタイミングにしている家庭は、ほとんどが女の子を持つ家庭でした。

小学校低学年まで

「この年齢までと決めていたわけではないのですが、息子は背が高くて、各自治体が設定している混浴の身長制限に引っかかる時期がとても早かったんですよね。

あっという間に120センチを超えてしまって、温泉やスーパー銭湯では夫と一緒にお風呂に行くようになったので、家でも自然と夫と一緒かひとりで入るようになりました。

息子は小学校1年生でしたが、小学校2年生くらいになると大体の子が120センチ前後になるようで、女湯で見かけることはほとんどなかったです」(自営業/38歳)

小学校低学年あたりを境に、異性の子どもとお風呂に入らなくなった家庭からの意見で多かったのが、このパターン。

幼稚園保育園までと答えた家庭と同じように、親が先回りして早めのタイミングでやめるというパターンで小学校低学年までと決めている家庭もありましたが、「温泉などでの混浴制限と同じタイミングで」というやや不可抗力的に一緒に入らなくなるという家庭が多くありました。

家ではひとりでの入浴も徐々に始める年齢ですが、まだまだ見守りは必要。ひとりで入浴する際は、脱衣所で洗濯物を畳んだり水回りの掃除をしたりしながら、危険がないか様子を見ているという家庭がほとんどでした。

小学校中学年まで

小学校中学年までは一緒に入っていたけれどそれ以降はやめたという家庭からは、主にふたつの理由が聞かれました。

「我が家は娘が小学校5年生になる少し手前くらいから、ひとりでお風呂に入りたがるようになったので、そこから私も夫も一緒に入っていないですね。

はっきりとは言わないけれど、『ひとりで入りたい』のではなく『パパと入るのはちょっと』という意味なんだろうなと思います。温泉などで私と入ることに対しては抵抗がないみたいなので」(運輸業/49歳)

この時期になると、子どものほうから「パパ・ママと入るのは嫌だ」という主張が見えることが多いようです。このママが言うように、やんわりと伝えてくる場合もありますし、かなりハッキリと「もうパパ(ママ)とは入らないよ」と伝えてくる子もいます。

「まだいいじゃない」と拒否したり、からかったりせずにしっかり受け入れてあげましょう。

もうひとつの理由として、きょうだいで入るようになったからというのもこの年齢に多い理由でした。

「長男が小学校5年生になったあたりから、小学校2年生の次男とふたりで入っています。

次男だけで入らせるのは心配だけど長男がいれば何かあっても安心だし、私も彼らがお風呂の時間に他のことができるので」(看護師/44歳)

同性の兄弟姉妹がいる場合は、上の子が高学年になるくらいのタイミングできょうだいで入ってもらうという方法で、そもそも両親とも一緒に入らなくなるということが多いようです。

小学校高学年まで

筆者が話を聞いた中では、小学校高学年まで異性の子どもと一緒にお風呂に入っていたという家庭は少数派でした。

「うちは娘と息子がいるのですが、ふたりとも中学校に入る直前まで何も気にせず異性の親とお風呂に入っていましたね。

親のほうから『さすがに中学校に入ったらひとりで入りなさいよ』と話したくらいです」(広告業/40歳)

このように、このタイミングまで一緒にお風呂に入っている家庭では、親のほうから「もうやめない?」と提案することが多いようです。

一方で、ある女性からはこんな意見もありました。

「私は子どもはまだいないのですが、私自身が父親と小学校が終わるまで一緒に入っていました。

でも、正直嫌でしたね。私から『もう一緒に入りたくない』と言うと傷つけちゃうかなと気を遣って言えなかったし、その成長をからかわれる気もして。たしかに体型の変化などは遅いほうだったのですが……。

両親のどちらかが気を利かせてひとりで入らせて欲しかった……」(ソフトウェア開発業/33歳)

このように、親には言えず内心で「もうひとりで入りたい」と感じている子どももいます。

子どもからの主張のあるなしに関わらず、まずは親のほうから少し離れてみるという態度も大切かもしれません。

子どもの成長や心の変化には個人差があります。

ゆえに、異性の子どもと一緒にお風呂に入ることに関しても、「このくらいの時期にはやめたほうがいい」という正解はありません。

まずは、自分自身が子どもの頃はどうだったか、いつ頃から抵抗感があったのか、という部分を思い出してみましょう。

自分の記憶、そして子どもの成長の様子をしっかりと観察して、適切なタイミングが見極められると良いですね。

(ハピママ*/ 高橋 マミ)

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