「小動物と衝突する事故」装って保険金詐取か 男女4人を逮捕 広島

交通事故を装って保険金をだまし取ったとして、男女4人が7日、警察に逮捕されました。

詐欺の疑いで逮捕されたのは▽岡山県笠岡市に住む会社員の男(29)▽いずれも広島県東広島市豊栄町清武に住む介護事務員の男(28)▽派遣社員の男(23)▽会社役員の女(50)のあわせて4人です。

警察によりますと、4人は2022年3月3日、東広島市志和町の県道80号で、会社員の男が運転し、他の3人が同乗する普通乗用車が小動物と衝突する事故を起こし、4人とも負傷したかのように装い、保険会社2社から計46万3280円の自動車保険金をだまし取ったほか、診療費などとして13万6169円を診療機関に振り込ませて支払いを免れた疑いが持たれています。

警察は、捜査に支障があるとして、4人の認否や供述内容を明らかにしていません。

4人はそれぞれ▽「左肩打撲 全治4日間」(会社員の男)▽「頚椎ねんざ 全治1週間」(介護事務員の男)▽「頚椎・腰椎ねんざ 全治1週間」(派遣社員の男と会社役員の女)などと、具体的な虚偽のけがを申告していたとみられています。

会社役員の女は、介護事務員の男と派遣社員の男の母親で、男2人は兄弟。残る会社員の男は介護事務員の男と、専門学校時代に同級生だったということです。

警察は、事件の詳しい経緯を調べるとともに、4人に余罪がないか捜査しています。

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