宮古一中の大村光介さん、サックスで日本一 目指すはプロ奏者

全国コンクールでグランプリを受賞した大村光介さん。「曲の世界に入り込めた」と力を出し切った

 宮古・一中3年の大村光介さんは、東京都で1月に開かれた第26回ジュニア・サクソフォーン・コンクール(日本サクソフォーン協会主催)の中学生部門で金賞グランプリに輝いた。中高生の精鋭が集まる大会で力を発揮し、「曲のイメージに入り込んで演奏できている」と評価された。仙台や東京にレッスンに通いながらプロ奏者を目指す15歳は、日本一の栄冠を自信にさらなる飛躍を誓う。

 中学生部門は創設2年目で、応募者12人の中から録音データによる予選審査を通過した7人が1月7日の本選に臨んだ。大村さんはイベールの「コンチェルティーノ・ダ・カメラ」第2楽章をピアノ伴奏で演奏。ゆったりとした美しい旋律から、後半は快活になる楽曲を表現力豊かに吹いた。

 金賞3人の中からグランプリとして名前を呼ばれると「習っている先生、練習環境をつくってくれる家族や学校の先生に感謝があふれた」と満面の笑み。「緊張せずに、曲の世界に入り込めたのが一番。プロ奏者の演奏を何度も聞いて、いいところを学んだのが結果につながった」と喜んだ。

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