北方領土のつながり、給食で知って 黒部で根室のタラ味わう

タラのカレー揚げや昆布パンなどを味わう児童

 「北方領土の日」の7日、富山県黒部市の小中学校と幼稚園で記念給食が出された。黒部と同様に北方領土からの引き揚げ者が多い北海道根室市の食材を使った料理を、児童が味わった。

 献立は、根室で水揚げされたタラを使った「タラのカレー揚げタルタルソース添え」や、北海道の昆布を入れた昆布パン、黒部特産の丸いもを使ったクリームスープなど。生地小学校では、児童約140人が武隈義一市長と一緒に料理を頬張った。

 黒部と根室の両市は姉妹都市で、北方領土返還運動を通して交流を深めている。記念給食は、両市のつながりを知ってもらおうと黒部市教委が2011年度から実施。根室には黒部産の「富富富(ふふふ)」175キロを送っており、この日の給食で使われている。

根室市の食材が使われた記念給食
武隈市長(左)の話に耳を傾ける児童
記念給食の皿を手にする生地小の児童

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