田ノ浦ビーチの「カピタン広場」9日に新装オープン 遊具取り換え安全性向上【大分県】

リニューアルしたカピタン号=大分市の田ノ浦ビーチ
プレートの字を書いた大分高の永井里歩さん

 【大分】大分市神崎の田ノ浦ビーチ内にある「カピタン広場」が9日午前10時、リニューアルオープンする。同広場は2001年に日本宝くじ協会(東京都)が整備し、同市に寄贈した宝くじ遊園。帆船型遊具などが老朽化したため、昨年8月末から改修工事をしていた。

 戦国時代、大友宗麟の招きで豊後府内(現・同市)を訪れた宣教師フランシスコ・ザビエルにちなみポルトガル船をモチーフにした帆船型遊具「カピタン号」(全長約24メートル)は、手すりの高さを上げるなど安全性を高めた。船内に上がることができる車椅子対応のスロープも補修した。

 このほか、船から砂浜に降りる滑り台3基と、ネットトンネルなどの遊具を取り換えた。市が整備し、事業費は約1億2千万円。

 広場のゲート上部に取り付けた「カピタン広場」のプレート(ステンレス製)も刷新。同市の大分高書道部3年の永井里歩さん(18)が隷書で揮毫(きごう)した。昨年末から練習を重ね、1月に完成した。

 永井さんは「小さい頃、努力遠足や家族で遊びに来た思い出があり、懐かしい気分になれる場所。バランスが難しく、なじみのない書き方で不安もあったけれど、遊具にとてもマッチしていて安心しました」と話した。

 市公園緑地課は「車椅子使用者でも安全に遊ぶことができる。市民だけでなく、たくさんの人に楽しく利用してほしい」と話している。

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