神戸港の新アリーナ、「ジーライオンアリーナ神戸」に 25年春開業、VIPフロアや周辺に飲食店

新名称「ジーライオンアリーナ神戸」を発表する神戸ストークスの渋谷順社長(右から2人目)と菊地秀武ジーライオングループ社長(同3人目)ら=8日午後、神戸市中央区新港町7(撮影・三津山朋彦)

 神戸港の新港第2突堤に2025年春に開業するアリーナについて、運営会社は8日、名称を「ジーライオンアリーナ神戸」とすると発表した。バスケットボールチーム神戸ストークスの本拠地となるほか、コンサートや国際会議に対応する計画で、地域のにぎわいづくりが期待される。

 ネーミングライツ(命名権)を、自動車小売業などを手がける「ジーライオン」(神戸市中央区)が獲得した。

 周囲270度に海が迫る敷地は約2万3700平方メートルに及び、約1万人を収容する。屋根の南北の両端がそり上がったデザインで、阪神・淡路大震災から30年の節目に、神戸から感動と興奮を発信し、世界へ羽ばたく姿を表現する。

 内部には、飲食しながら観戦できるVIPフロアを整備する。また周辺にはテラス付きの飲食店などを開設するという。

 神戸市が再開発の事業提案を公募し、21年にNTT都市開発、スマートバリュー(大阪市)、NTTドコモ(東京)で構成する企業連合体が優先交渉権を獲得した。

 ウオーターフロントでは近年、水族館やホテルが開業し、今年4月には神戸ポートタワーがリニューアルオープンを控えるなど、外国人を含む集客強化の動きが加速している。(門田晋一)

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