一揆の模様、演劇で伝える 10・11日に紫波で彦部公民館まつり

本番に向け稽古に励む「あらえびす一座」のメンバー

 岩手県紫波町大巻の彦部公民館まつりは10、11の両日に同公民館で開かれる。目玉は、演劇を通して地域の歴史を伝えてきた「あらえびす一座」(野村晴一座長)による4年ぶりの公演。180年余り前に住民らが加わって起こした「天保の百姓一揆」の模様を、情感たっぷりに伝える。

 住民や地元小学校長ら20人が出演。新型コロナウイルス禍を経て9回目となる今回は、江戸末期に飢饉(ききん)に苦しむ民衆が、コメがなければ大根やみそまでも取り立てた当時の盛岡藩に抗議するため、結束して一揆を起こすまでの成り行きと結末を描く。

 まつりは両日とも午前10時~午後3時。地域の小学生や園児らの作品を展示する。公演は11日午後1時半開演、入場無料。

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