感謝込め針供養 金沢文化服装学院

使い古した針を豆腐に刺す専門学校生=8日午前10時20分、金沢市の金沢文化服装学院竪町校舎

 「針供養」の8日、金沢市竪町の専門学校金沢文化服装学院で供養の行事が営まれ、1~3年生81人が使えなくなったミシン針や待ち針を豆腐に刺し、裁縫技術の向上を誓った。

 村上武史学院長が能登半島地震に触れながら「ファッションを当たり前に学べることに感謝を込めて供養してほしい」とあいさつし、生徒を代表してアパレル造形デザイン科1年の安江風子さん(19)が「一層努力して専門技術の習得に取り組む」と感謝の言葉を述べた。

 同学院では年間で約千本の針が折れたり曲がったりするという。針供養は1955(昭和30)年の開校以来毎年営み、今年で69回目となった。

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