【実録】焦げついたフライパンで冷凍ぎょうざを焼いてみた結果…→冷食の進化がヤバかった

この底面で、うまく焼けるとは普通思えないですが、果たして…

焦げついたフライパンでぎょうざを焼く。

これは当たり前に間違っている。そりゃそうですよね。だってそんなことをしたら餃子がフライパンに張りついて焦げちゃうから。

そんな当たり前に挑戦した人たちがいる。この記事はその挑戦の記録である。

きれいな羽根つきぎょうざ 作ってみた結果(画像ギャラリー)

焦げついたフライパンでぎょうざを焼いていこう

……無意味に重々しい導入にしてしまった。今回紹介するのは、とあるメディア向けイベントの模様。その内容は、冷凍ぎょうざをみんなで焼いてみようというもの。ただし、“使い込んで焦げついたフライパン”で。

焼くぎょうざは、2月11日(日)にリニューアル発売を控えている、味の素冷凍食品の定番人気商品「ギョーザ」。

なんでも今回のリニューアルでフライパンへの解離性を見直した結果、フライパンへの貼りつきが従来品より約26%改善。つまり、より貼りつきにくくなったのだそう。

その真価を確かめるために、今回のイベントが催されたのだ。

右下の写真のように作りたい。パッケージにしているのだから、できるはずだ

私のような料理下手な人間にとって、これはとてもありがたい進化だ。しかし本当にきれいに焼き上がるのか…?

現地に赴き、テーブルに用意されたフライパンを見て思わず訝しんだ。

用意されたフライパン。表面は焦げてこそいないけど使用感はあり…
裏面もしっかり焦げついてます

表面こそ体裁を保っているものの、側面や底面は明らかに焦げついているフライパン。これでギョーザを焼いていくのだという。

自分の前に、まずは同じテーブルに班分けされた別メディアの男性が試してみることになった。

味の素冷凍食品のギョーザは、油を引いたり水を加える必要がないのが便利だが、今回に限ってはそれも不安要素に感じられてしまう。

このフライパンで油も引かずに大丈夫なのだろうか。

水分を飛ばしていく。作り方は本当に簡単だが…

決められた手順でぎょうざを焼いていき、いよいよ肝心のひっくり返す瞬間。

フライパンに並ぶぎょうざの上にお皿をかぶせ、手で抑えて、フライパンをえいっとひっくり返す。すると……

マジですか!?(私は作っていない)

めっっっちゃくちゃ綺麗な羽根つきぎょうざができた。

えええええ! マジでか!? 他のテーブルからは「できた!」「あれ、ちょっとくっついちゃった!」などと声が上がっているようだが、なんならこのテーブルが一番綺麗に出来てる気がする。

いや確かにすごい。けど、これは、この男性が特別ぎょうざを焼くのが上手かったから、という可能性もあるのでは…?

ならばやるべきことは一つ。料理下手な自分が焼いてみて検証するのみ。これで成功したら本物と言えるのではないか。

ここで改めて、味の素冷凍食品「ギョーザ」の作り方をおさらいしておく。

味の素冷凍食品「ギョーザ」の作り方

1:凍ったままのギョーザを、フライパンに火をつける前に並べる。
2:フタをして、中火で5分間蒸し焼きにする(中火の目安は、炎の先がフライパンの底に届く程度)
3:フタを取り、羽根全体に焼き色がつくまで焼く。(目安は約3分)

シンプルな話、まあ簡単である。さっきもこの工程で、10分足らずでぎょうざが焼き上がった。

ではさっそく焼いていこう。

二度目の正直。料理下手な自分でもうまく出来るのか…

いよいよ私の番。使うのはこちらも実際に使いこまれたフライパン。使用感はある
側面もしっかり焦げ付いてます
中身はこんな感じ。ちょっと取り出しにくさはあるかな…

個人的に冷凍餃子を焼くのはかなり久々だが、パッケージ裏の作り方を見ながら作ればまず失敗はしないだろう。フライパンが焦げついていなければの話だが。

今回も表面はまだマシな状態だが、側面と底面はめっちゃ焦げついている。

しかも今回パッケージ写真を再現すべく、本格的な中華屋のように円形に並べてみた。

右下の写真のように作りたい。パッケージにしているのだから、できるはずだ

そのせいで、ぎょうざとぎょうざの間に隙間ができている気がする。これでちゃんと羽根ができるのか……不安が募る。

今回は本格中華風に円形に並べていきます。ちゃんと羽根ができるのかどうか?

火は中火。あまり強めにすると焦げつきの原因になるので、ここはポイント。

水分を飛ばすっ!

まずは蓋をして5分、その後蓋を外して水分を飛ばしていく。するとフライパンの底に一見こげのようなものができてくる。これが羽根になる。

色味がけっこう黒っぽくなるので不安になるが、それくらいまではじっくり水分を飛ばしながら焼いてOKなのだそう。

底面がこれくらい色づいてきたら完成は間近。ひっくり返してみると…

でもまだ信用してないよ。肝心なのは、ちゃんとフライパンからぎょうざが離れるかどうかなのだ。

ぎょうざの上にお皿を被せて、えいっ!とひっくり返してみる。果たしてちゃんとできるのか……。

どわー!本当にできた!
この羽根のパリパリ感すごくないですか!?これが家で誰でも作れるってすごい

めちゃめちゃ普通に超綺麗な羽根つきぎょうざができてしまった。

ちょっと崩れてしまったが、それは私の盛り付け能力の欠如によるもので、ほぼパッケージ通りといってよい出来だろう。

マジですか。えーすごい。だって油も水も使わずに、使い込んで焦げついたフライパンで10分ほどで作ったんですよ。

これで立派に晩ごはんのおかずの主役を張れますよ。

味の素冷凍食品によると、「手間の掛かる工程を省き、誰でも失敗なく焼ける」という、冷凍ぎょうざの本来の価値に立ち返っての、今回のリニューアルなのだそう。

そもそも同社は、SNS上の「冷凍ぎょうざがフライパンに貼りついてしまう」というひとつのつぶやきをきっかけに、3500個超もの使用済フライパンを収集し、貼りつきの原因を追求したというのだから、理想を追い求めるその執念に驚かされる。

すごいな、いまの冷凍食品。進化を感じざるを得ない。もちろんこの物価高の世の中、コスパはなにより大事なポイントではある。そのうえで、日々の献立を回していくなかでこの使いやすさはかなりのメリットになると思う。

リニューアルした「ギョーザ」は、2月11日(日)より全国で発売開始。家のフライパンが焦げついているという人、今回の結果を保証するわけではないですが、ひとつの確かな事例として参考にしてみてほしい。

味の素冷凍食品「ギョーザ」商品概要

容量:12個入り(276g)

発売地域:全国

希望小売価格:設定せず

(うまい肉/ 篠崎 聡)

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