吉高由里子・稲垣吾郎・永山瑛太ほか豪華共演!大正時代の女性解放運動家を描く『風よ あらしよ 劇場版』明日より公開‼ 「新らしき女の道」伊藤野枝の生涯

©風よ あらしよ 2024 ©村山由佳/集英社

「新しい女は、新しい道を、先導者として行くのです」

吉高由里子、稲垣吾郎、永山瑛太が共演する『風よ あらしよ 劇場版』が明日、2月9日(金)より新宿ピカデリーほか全国順次公開。大正時代の女性運動家の短くも激しく輝かしい生涯を描いた実録ヒューマンドラマだ。

明治~大正を生きた女性解放運動家・伊藤野枝

「女は、家にあっては父に従い、嫁しては夫に従い、夫が死んだあとは子に従う」ことが正しく美しいとされた大正時代――。男尊女卑の風潮が色濃い世の中に反旗を翻し、喝采した女性たちは社会に異を唱え始めた。

福岡の片田舎で育った伊藤野枝(吉高由里子)は、貧しい家を支えるための結婚を蹴り上京。平塚らいてう(松下奈緒)の言葉に感銘を受け手紙を送ったところ、青鞜社に入ることに。青鞜社は当初、詩歌が中心の女流文学集団であったが、やがて伊藤野枝が中心になり婦人解放を唱える闘う集団となっていく。

野枝の文才を見出した第一の夫、辻潤(稲垣吾郎)との別れ、生涯のパートナーとなる無政府主義の大杉栄(永山瑛太)との出会い。しかし、波乱万丈の人生をさらに開花させようとした矢先に関東大震災が起こり、理不尽な暴力が彼女を襲うこととなる……。

吉高由里子、松下奈緒、稲垣吾郎、永山瑛太 豪華共演

関東大震災後の混乱のさなか、ひとりの女性が憲兵に虐殺された。女性解放運動家、伊藤野枝(1895 – 1923)。貧しい家で育った野枝は、平塚らいてうの「元始、女性は太陽であった」という言葉に感銘を受け、結婚をせず上京。自由を渇望し、バイタリティ溢れる情熱で「青鞜社」に参加すると、結婚制度や社会道徳に異議を申し立てていく。

そんな伊藤野枝を演じたのは吉高由里子、平塚らいてうに松下奈緒。そして稲垣吾郎が野枝の第一の夫でダダイストの辻潤を、永山瑛太が後のパートナーとなる無政府主義者・大杉栄を演じる。

『花子とアン』ディレクターと吉高、9年ぶりタッグ

吉川英治文学賞を受賞した村山由佳の評伝小説「風よ あらしよ」を原作に、向田邦子賞受賞の矢島弘一が脚本を担当した本作。演出を務めた柳川強は、「赤毛のアン」の翻訳者・村岡花子の波乱万丈の人生を描いたNHK連続テレビ小説『花子とアン』のディレクターも務めており、本ドラマでも主演を演じきった吉高由里子とは9年ぶりのタッグ作となった。

ひとりの女性の短くも激しい生涯から100年。いま何が変わり、なにが残されているのか。言葉ばかりの“女性活躍時代”に違和感を覚える人こそ、本作から得るものは大きいはずだ。

『風よ あらしよ 劇場版』は2024年2月9日(金)より新宿ピカデリーほか全国順次公開

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