一面を黄色に染めた菜の花、つぼみは天ぷらやおひたしに 兵庫・たつのの田畑で見頃

一面を黄色に染める菜の花畑=たつの市御津町黒崎

 兵庫県たつの市御津町黒崎の田畑で、地元住民が育てた菜の花が咲き誇っている。辺り一面を黄色く染め、春の訪れを感じさせる。

 住民有志でつくる「黒崎とうもろこし・菜の花グループ」が約20年前から栽培。今シーズンは、米やトウモロコシを収穫した田畑など約5ヘクタールに種をまき、肥料を与えるなどして手入れを続けてきた。

 花を長く楽しんでもらおうと、咲く時期が異なる3種類を育てる。早咲き種は昨年12月上旬に開花。遅咲き種は3月下旬まで鮮やかな花を付けるという。

 一部の区画では、食用につぼみの摘み取りができる。同グループの田中郁夫代表(81)は「今年は咲き具合にむらがなく、背丈も大きく育っている。つぼみは天ぷらやおひたしにして食べるのがお薦め」と話す。

 摘み取りは備え付けの袋を使う。協力金100円が必要。(辰巳直之)

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