ロシア国境検問所の閉鎖延長 フィンランド、4月中旬まで

 【ロンドン共同】フィンランド政府は8日、ロシア国境沿いの検問所の全面閉鎖を4月14日まで延長すると発表した。ロシア経由で中東などから押し寄せる難民を阻止するため、昨年11月から段階的に閉鎖してきた。2月11日までとしていたが、状況の改善が見られないとして延長を決めた。

 フィンランドは、政治や社会に揺さぶりをかけるためロシアが意図的に難民を送り込んでいるとみている。フィンランド政府は「ロシアの態度に変化の兆しは見られない。ロシア側の国境付近で、数百人がフィンランド入国の機会を待っている」と指摘。国家の安全保障を第一に考え、再開を見送ったと説明した。

© 一般社団法人共同通信社