県高校新人大会 サッカー女子 全国3位の風格漂う柳ケ浦が6連覇 【大分県】

大分県高校新人大会サッカー競技

2月4日 レゾナックサッカー・ラグビー場Aコート

女子決勝

柳ケ浦5(1-0、4-0)0稲葉学園

サッカー女子の県高校新人大会は、個の力も圧倒した柳ケ浦が、松田吏真(1年)の2得点など5ゴールを重ね、稲葉学園に5-0で完勝し、6連覇を達成した。

年末年始にあった全日本高校女子サッカー選手権大会で3位となったチームで経験を積んだ選手が主力となった新チームは、GKからFWまでのセンターラインの軸があり、個人の能力が高く、試合巧者でもあった。

糸永泰樹監督は「初めての公式戦で『全国3位』というプレッシャーがあり、慎重な立ち上がりとなった」と振り返る。次第に落ち着きを取り戻し、運動量が増えると、後方からの組み立てから、スピードがあるサイドの選手を使って攻撃の形をつくった。

守備を統率する高松芹羽

前半16分に田中莉那(2年)のクロスが直接ゴールに吸い込まれ、先制する。ボールを支配しながらも相手の守備を崩しきれず、追加点を奪えなかった前半だったが、キャプテンの高松芹羽(同)が統率する守備は安定していた。シュートシーンをつくらせず、決定機を与えなかった。後半は前線からの守備の強度を高くし、相手陣内での時間が増え、CKのこぼれ球を江崎悠乃(同)が押し込んで追加点を奪うと、攻撃の手を一気に強め、ゴールラッシュにつなげた。

得意のドリブルで攻撃のアクセントをつけた江崎は、「前半はドタバタとしてしまったが、後半は前線からの守備がはまった。個人的にはゴールに絡めるプレーはできたが、もっと貪欲にゴールを狙いたかった」と話した。17日から開催の九州大会に向けて、「攻撃の組み立ての精度を高め、ゴール前での決定力を高めていく」(糸永監督)。一戦必勝と選手に慢心はないが、いやが応でも九州王者への期待は高まる。

6年連続6回目の優勝となった柳ケ浦

(柚野真也)

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