来週は全国各地 “4月の陽気” 東京20℃・沖縄25℃「夏日」予想  全国に「高温に関する早期天候情報」発表 気象庁 一気に花粉飛散本格化へ

全国に「高温」の注意情報 バレンタイン頃から「かなり暖かく」

気象庁は8日、全国各地を対象に「高温に関する早期天候情報」を発表しました。

高温に関する早期天候情報発表
北海道、東北、関東甲信、北陸、東海、近畿、中国、四国、九州北部(山口含む)、九州南部・奄美、沖縄

沖縄、九州南部・奄美と北海道では、今週は寒気の影響で気温が低めとなる地域もありますが、全国的にはこの先2週間は寒気の影響を受けにくく暖かい空気に覆われやすい予想です。そのため全般に気温が高くなるでしょう。

特に、2月14日頃からは、平年に比べて気温が「かなり高く」なる見込みです。

気象庁は農作物の管理に注意するとともに、積雪の多い地域では「なだれ」に注意するよう呼びかけています。

気温のアップダウンが激しすぎる今シーズンの冬 来週は急上昇

地上の気温を大きく左右する上空1500メートルの気温のこの先2週間の予想を見てみると、今週末以降、グッと気温が上がり、来週末ごろには平年よりも8℃前後も高くなる予想です。これを受けて各地で来週は記録的な暖かさとなる予想です。

各地で“4月の陽気” 沖縄は25℃以上の「夏日」 東京も20℃予想

全国各地の最高気温の予想です。西日本では各地で20℃に迫るような気温が予想されています。

沖縄では25℃以上の「夏日」となる可能性があります。また東京で20℃、仙台も18℃まで上がる予想日もあるほか、札幌でも10℃を超える日が出てくる見込みです。

来週はあまりスッキリしない天気の日が多い予報ですが、それでもこれだけ記録的に最高気温の予想が高くなっているのは、上空にかなり暖かい空気が日本列島に流れ込んでくるためです。

平年の気温と比較してみると、東京で最高気温20℃というのは4月後半並みの気温です。札幌でも最奥気温の平年の値が10℃超えてくるのは4月中旬です。

そのほか各地の予想最高気温は3月下旬から4月並みの暖かさです。この暖かさで来週から花粉の飛散が一気に本格化しそうです。また今後発表される桜開花の予想日も早まる可能性があります。

早期天候情報はその時期として“10年に一度レベル”で発表

「早期天候情報」は、その時期としては“10年に一度レベル”しか起きないような著しい高温や低温、降雪量となる可能性が、いつもより高まっている時に注意を呼びかけるために出される情報です。その現象が予想される6日前までに発表されます。

気象庁は“10年に一度レベル”で起こる高温を「かなり高い」として表現します。

それぞれの地方ごとの気温が「かなり高い」と表現する基準は、5日間平均気温との平年差が以下のような場合です。

各地方の「かなり高い」の基準
北海道 +2.9℃以上
東北 +2.4℃以上
関東甲信+2.6℃以上
北陸 +2.5℃以上
東海 +2.4℃以上
近畿 +2.7℃以上
中国 +2.6℃以上
四国 +2.8℃以上
九州北部(山口含む)
+3.2℃以上
九州南部・奄美
+3.1℃以上
沖縄 +2.5℃以上

「早期天候情報」が発表されるのは、5日間の「平均気温」や「降雪量」(6~14日先)が、「かなり高い(低い)」「大雪」となる確率が30%以上と見込まれる場合です。本来なら“10年に一度程度”の頻度しか起こらないものが「30%以上」の確率で起こると予想されるため、通常よりも3倍以上「かなり高い」状況が現れやすいと見込まれていることを意味しています。

今回発表の「高温に関する早期天候情報」の詳細(西日本)

今回発表「高温に関する早期天候情報」の詳細(東・北日本)

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