暖冬で開花が早まった? 絶滅危惧種「サキシマツツジ」が満開 沖縄・石垣市

 【石垣】石垣島と西表島のみに自生するサキシマツツジの朱赤色の花が石垣市のバンナ岳の林縁で満開になっている。花期は2~3月だが、今年は暖冬のせいか、開花が早まったようだ。

 ツツジ科の常緑低木。花径7~8センチ。花弁の先が丸みを帯びているのが特徴。

 石垣市の市木で、かつては低地でよく見られたが、乱獲で自生地が減少。近年は山奥でしか見ることができない。

 国指定の絶滅危惧種。春のような暖かい陽気の中、真っ赤な花は一層鮮やかさを増している。(南風原英和通信員)

朱赤色の鮮やかな花を咲かせたサキシマツツジ=1月31日、石垣市のバンナ岳

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