死刑判決の青葉真司被告、本人も不服で控訴 京都アニメーション放火殺人事件

【資料写真】青葉被告

 36人が死亡、32人が重軽傷を負った2019年7月の京都アニメーション放火殺人事件で、殺人などの罪に問われた青葉真司被告(45)本人が9日までに、死刑を言い渡した京都地裁判決を不服として、大阪高裁に控訴した。7日付。控訴は青葉被告の弁護人も地裁判決が出た翌日の1月26日に行っている。

 地裁判決は、最大の争点だった被告の刑事責任能力について、完全責任能力があったと認定。「36人もの尊い命が奪われた結果はあまりにも重大で悲惨だ」とし、求刑通り死刑を言い渡した。

 青葉被告は判決後、大阪拘置所で遺族の男性と面会。男性によると、「医師に言ったことが全て妄想とされた」として、精神鑑定の結果に不満を漏らすなどしていたという。

 青葉被告は公判で、京アニのコンクールに応募し落選した自身の小説について「(京アニに)アイデアを盗用された」と動機を説明。落選や盗用は「闇の人物」が指示したなどと訴えていた。

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