【速報】家族の内情に踏み込まれ不満か 広島・佐伯区の殺人事件で男(31)を起訴 ブロックで顔面殴打か

3年前、広島市佐伯区で知人の男性を殺害し、遺体を切断・遺棄したとして、男が9日、殺人などの罪で起訴されました。警察は、男が家族の内情に踏み込んだ男性の言動に不満を募らせ、犯行に及んだとみて動機を捜査しています。

殺人と死体損壊・遺棄の罪で起訴されたのは、広島市佐伯区皆賀の無職・渡部大地被告(31)です。

起訴状によりますと、渡部被告は2021年10月、佐伯区にある親族の家で知人の植木秀俊さん(当時70)の顔面をコンクリートブロックのようなもので殴るなどして殺害し、包丁のようなもので遺体を切断して佐伯区内や周辺の海に遺棄したとされます。遺体の一部はいったん親族の家の庭に埋めて隠しましたが、去年4月、掘り起こした上で海に遺棄したとみられています。

広島地検は渡部被告の刑事責任能力を判断するため、去年11月から鑑定留置をしていましたが、9日までに「刑事責任能力を問える」と判断したものとみられます。

逮捕段階で渡部被告は警察の調べに対して「殴ったことは間違いないが、殺してはいません」と殺人容疑を否認する一方で、遺体の損壊・遺棄については容疑を認める供述をしているということです。

捜査関係者によりますと、渡部被告は、親族と親交がある植木さんと事件以前から度々顔を合わせていましたが、自分の学歴など家族の内情に踏み込んだ発言をされ、不満を募らせていたとみられることが新たに分かりました。

警察は、植木さんの日頃の言動に対する不満から渡部被告が犯行に及んだとみて動機を捜査しています。

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