「コンビニサポートポリス」初導入 定期的に立ち寄り注意喚起

コンビニを訪れ、特殊詐欺被害について注意喚起する岩手署員(左)

 岩手署(太田淳署長)は7日、特殊詐欺被害などの未然防止のため、警察官が啓発活動する「コンビニサポートポリス」を県内で初めて導入した。同署の警察官全員が定期的にコンビニに立ち寄って注意喚起するほか、手口などの情報も提供する。地域と顔が見える関係性を築き、防犯対策の強化につなげる。

 活動初日は、署員が岩手町のローソン沼宮内バイパス店を訪問。「ギフトカードを悪用した特殊詐欺が発生している。注意喚起をお願いします」と、店員にチラシを手渡した。中村祐紀オーナー(46)は「このような形で警察が身近になるのはありがたい。お客さまへの啓発にもつながり、頼もしい」と期待する。

 同署によると、管内では電子ギフト券の購入を促すなどの特殊詐欺に関する相談件数が年々増えている。任命された警察官63人は業務の一環として、管内の八幡平市と岩手、葛巻両町の計16店のコンビニに立ち寄る。各店と相談や通報をしやすい関係性を構築し、被害があった際の早期対応や犯罪抑止を目指す。

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