「体にどんな影響与えるか 怖いから知りたい」PFAS扱った化学工場元従業員に血液検査=静岡・清水区

発がん性が指摘される有機フッ素化合物=PFASが静岡市清水区の化学工場周辺で高濃度で検出されている問題をめぐり、この工場で勤務していた元従業員の血液検査が行われました。

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血液検査の対象となったのは、「三井・ケマーズフロロプロダクツ清水工場」で2013年までにPFASの一種「PFOA」を扱っていた従業員です。静岡市清水区の桜ヶ丘病院には2月9日、検査を希望した元従業員の男性15人ほどが訪れました。
この工場の周辺では地下水などからPFASが高濃度で検出されるケースが相次いでいます。

<元従業員の男性(73)>
「(PFOAを)素手で扱っていた時もあったしマスクをしない時もあった。体にどんな影響を与えるのか怖いから知りたい」

元従業員らから健康不安に関する声があがっていたことを受け、会社側が検査費用を負担し実施されました。

<元従業員の男性(70代)>
「人間ドックで血液を採ってきた人たちばかりなので、履歴があるのでそれとの関係とか、研究材料をもっと多くすれば正確な対策もとれると思うので、協力した」

検査結果がわかるまでには、2~3週間ほどかかるということです。

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