とやま米粉を県外発信 横浜中華街16店舗でフェア

とやま米粉を使ったフェアをアピールする関係者=横浜中華街

 富山県は今年から、県産米粉を「とやま米粉」として県外での認知度向上に力を入れる。第1弾として神奈川県の横浜中華街とタッグを組み、16店舗でとやま米粉を使った料理を提供するフェアを10日に始める。全国から観光客が集まる大消費地でおいしさを売り込み、消費拡大につなげる。

 9日は富山県庁とフェア協力店の桃源邨(とうげんとん)をオンラインでつないだキックオフイベントが行われ、横田美香副知事が「とやま米粉の魅力を広め、県外への販路拡大を目指す」とあいさつ。横浜中華街発展会協同組合の高橋伸昌理事長は米粉の利用機会が増えているとし「富山との関係をより深めたい」と話した。

  ●「もちもち」高評価

 フェアは24日まで開催され、米粉を使った水餃子を11店舗で、ごま団子ドーナツや中華カステラ「マーラーカオ」などを5店舗で味わえる。水餃子の皮は富山の事業者が協力店の助言を受けて開発した。キックオフイベントの試食では「つるつるでもちもちしている」「食べやすく何個でもいける」と高評価だった。

 「京浜工業地帯の父」と呼ばれる氷見市出身の実業家浅野総一郎氏の縁で、富山県と交流を進める神奈川県も協力した。

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