英王子、盗聴被害で示談成立 大衆紙の発行元と

ヘンリー英王子(ゲッティ=共同)

 【ロンドン共同】ヘンリー英王子が電話の盗聴など違法な手段で収集された情報に基づき記事を書かれたとして大衆紙デーリー・ミラーの発行元を訴えていた問題で、王子の弁護士は9日、訴訟となった記事とは別の115本について、発行元が少なくとも約40万ポンド(約7540万円)を支払うことで示談が成立したと明らかにした。英メディアが報じた。

 ロンドンの裁判所は昨年12月、記事15本を「電話盗聴もしくは他の違法な手段で収集した情報に基づく」と認定。発行元に約14万ポンドの損害賠償を命じる判決を言い渡した。

 ヘンリー王子は声明で、メディアの不正行為がなくなるよう「今後も使命を果たしていく」とした。

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