全国高校選抜大会 卓球男子 総合力でベスト8以上を狙う明豊 【大分県】

11月の県新人大会で団体戦、個人戦のシングルス、ダブルス全てを制した明豊。しかし、続く全九州高校新人大会(全九州)では思うような結果を残すことができず悔し涙を飲んだ。現在は、3月の全国高校選抜大会での上位入賞を目指し、ひたむきに練習に励んでいる。

JNT-U18(ジュニアナショナルチーム)にも選ばれた絶対エース木塚陽斗(3年)を擁していた前チームと違い、今年のチームに突出した力を持つ選手はいない。しかし、一人一人のポテンシャルは高く、どこからでもポイントが取れる穴のないチームに仕上がっている。2年生4人、1年生1人と少人数ゆえに、誰一人負けられないという重圧もあるが、それを背負うのが2年生の3人。多彩な攻撃と迷いのないアグレッシブなプレーでチームをけん引する、キャプテンでエースの植木大陽、手堅いプレーで着実にポイントを稼ぐ利光芳輝、守備力と対応力に定評がある嶋田碧虎だ。

キャプテンの植木大陽

現在は一人一人のレベルアップに加え、試合運びなど最後の調整に取り組んでいる。「全九州はプレッシャーに押しつぶされた。全国で勝つためにはメンタルの強化も必要になる。常に試合のつもりで練習を行い、普段の生活から見直すよう伝えている」。藤本賢司監督の思いに応えるように、選手たちは自分を律し、卓球、チームメート、そして自分自身と真剣に向き合っている。

植木は「主力だった3年生が抜けた全九州で、自分たちの力不足を実感した。全国までに力を上げ、日本一を目指す。キャプテンとして積極的に声を出してチームを鼓舞したい」、利光は「全九州はふがいない結果だったが、そこからギアが入った。昨年のインターハイは団体で2位。それを超えられるように、先輩たち以上に努力したい」と迷いなく語った。

先輩たちが守ってきたシード枠を手放すわけにはいかない。最低でもベスト8、その先にある日本一を目指し、死力を尽くす覚悟だ。

全国選抜では8強入りを目指す

(甲斐理恵)

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