日本室内陸上 広島県勢が躍進 三好美羽がU16女子60メートルで大会新 パリ五輪候補も2024年初戦

陸上のトップ選手たちが開幕戦として出場する日本室内陸上に、高校生よりも速いスーパー中学生が出場しました。

暖房が効いているため、気温22℃。大阪城ホールで開催された日本室内陸上。女子60メートルのU16のカテゴリーで広島・福山市の中学生、三好美羽 さんが歴史を塗り替える走りを見せます。

予選ですでに大会新記録を出した三好。決勝でも独走し、優勝。

記録は、予選で記録した自分の大会記録をさらに縮める7秒42。ひとつ上のカテゴリーのU18の大会記録(7秒47)をも上回る記録を出しました。

大会新記録で優勝 三好美羽 選手(広島・神辺西中)
「ことしに入って1発目の大会で60メートルという短い距離なんですけど、本当にスタートが大事になってくるところでスタートが成功できて本当によかったと思います。(ことしのテーマは)見てくださる方に安心感を届けられるような後半の走りにしていきたいなと思います」

広島出身のパリ五輪候補も2024年初戦へ

レース前に会場で能登半島地震の募金活動を手伝ったのは、広島市出身ハードラーの 髙山峻野 。

まだ仕上がりは2パーセント程度という状態ながら男子60メートルハードルで決勝に進出しました。レースのスタートでつまづき、本来の力強い走りを見せることができませんでした。

しかし、2大会連続のオリンピック出場を目指すアジアチャンピオンにあせりはありません。

高山峻野 選手(広島市出身)
「まずは日本選手権にピークを持っていきたいので、4月からシーズンインして、それからしっかり試合を積んでいって、日本選手権でしっかり勝負するっていうのを目標にしています」

男子走り高跳びには、“とにかく跳ぶ” 練習をこなす 真野友博 が出場。「まだ行けた」と振り返ることしの初戦の記録は2メートル18(3位)でした。

真野友博 選手(広島市出身)
「(パリ五輪出場へ向けて)2月中旬からオーストラリアへ行って、カテゴリーの高い試合に出て、ニュージーランドでも試合があるので、そこでしっかりワールドランキングを上げていけたらなと思います」

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