輪島の和太鼓 地震後初練習 白山で虎之介

大会に向け練習をする「輪島・和太鼓 虎之介」のメンバー=10日午前10時55分、白山市の浅野太鼓楽器店スタジオ

  ●中高生、避難先から集結

 輪島市のジュニア和太鼓チーム「輪島・和太鼓 虎之介」は10日、白山市の浅野太鼓楽器店スタジオで震災後初めて練習を行った。3月にさいたま市で開かれる全国大会に出場する中高生7人で、輪島市や避難先の白山市、金沢市などから集まり、1カ月半ぶりに技を磨いた。

 チームの練習場となっている輪島市の旧深見公民館体育館が地震によって傾き、使用できなくなったことから、チームの太鼓を作ってきた浅野太鼓楽器店が練習場を提供した。日本太鼓財団(東京)が移動にかかるガソリン代を提供する。

 メンバーは輪島の祭り太鼓をアレンジした「能登國(のとのくに)切籠祭(きりこまつり)」や大会の課題曲「気鋭」などを練習。久しぶりの演奏に息が上がった様子だったが、表情は晴れやかだった。チームリーダーの前田優穏さん(17)=輪島高3年=は「みんなが元気に集まることができてよかった。大会では日本全国を勇気づけるような演奏をしたい」と意気込んだ。

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