澄んだ瞳で見つめるミニチュアダックス 辛い思いをしたのに人間が大好き 愛情一身に受けてスリッパ運びを披露

リアンにやってきたミニチュアダックスのペッツ

埼玉県・茨城県を中心に、行き場を失ったワンコたちを救い、幸せへと繋ぐ活動を続けている犬保護団体・restartdog LIEN(以下、リアン)。2023年11月、オスのミニチュアダックスが引き取られることとなりました。1歳になったばかりのワンコの名はペッツ。人間を真っ直ぐ見つめるかわいいワンコです。

にじみ出る性格の良さ

真っ直ぐな瞳で人間を見つめます

大好きだったであろう飼い主から棄てられたことを思うと、胸が苦しくなりますが、当のペッツは恨むどころか、無垢な瞳で人に甘えてきます。仮に棄てられたわけでなかったとしても、不安を抱える中で知らない人と対面していくわけですからおびえて当然ですが、ペッツは穏やかな表情をしています。

「罪を憎んで人を憎まず」といったペッツですが、この月齢からまだまだ遊びたい盛り。いっぱい食べていっぱい運動をするのが大好きで、リアン提携の預かりボランティアさんの家で、複数の先住犬とも仲良く遊びながら過ごしていました。

「迎え入れたい」という夫婦が現れた

この預かりボランティアさんの家には、同じくダックス系のワンコがいて、パッと見ただけでは「どのワンコが、どれだっけ?」と一瞬混乱してしまいます。しかし、心配は無用です。ペッツは飛び抜けて人間好きで従順。人の前では「僕は何をしたら良いでしょうか?」と言わんばかりの瞳で訴えます。

こんなに穏やかで真っ直ぐなペッツですので、「マッチングにはそう時間がかからないだろう」とスタッフは思っていました。2023年暮れには「迎え入れたい」という夫婦が現れました。そして、正式譲渡の前にトライアルが始まりました。

スリッパを運ぶのが大好き

ペッツは新たに「琴くん」という名前をもらい、第二の犬生を歩むことになりました

夫婦からのたっぷりの愛情を受けて、この家にもすぐに溶け込み、まるで「最初からこの家の子になることが決まっていた」かのように見えるほど。家の中にあるスリッパやスニーカーを運んできては「パパ、ママ、持ってきたよ!」と見せてくれるようにもなり、「いやいや、持ってこいなんて頼んでないよ」と夫婦は顔をほころばせました。

ペッツは「琴くん」という名前をつけてもらい、この里親さんに正式譲渡されることとなりました。

正式譲渡を祝って夫婦はケーキを用意してくれました。記念写真を撮る前に琴くんはフライングで食べてしまったそうです。

その様子を見て「ダメだよー」と笑いながらも、クリスマスにまたケーキを用意してくれた優しく温かい里親さん。幸せそうな様子を思い浮かべ、「本当に良かった」とほっこりした気持ちになるスタッフでした。

犬保護団体・restartdog LIEN
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(まいどなニュース特約・松田 義人)

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