日光市本町の日光田母沢御用邸記念公園で10日、子どもたちの健やかな成長を願う「つるしびな飾り」展が始まった。愛らしいつるしびなが、御用邸を華やかに彩っている。3月3日まで。
大正天皇の静養地だった同園では桃の節句に合わせ、毎年つるしびなを展示している。
1階の「皇后御座所」や「御寝室」など4カ所に、地元のちりめん細工教室「まゆ」の生徒たちが制作したつるしびな約40点などを飾り付けた。動物や花などをモチーフにした愛らしい作品がずらりと並び、会場は華やかな雰囲気に包まれた。入り口近くにはひな飾りも展示している。
同園管理事務所の大木貞史(おおきさだふみ)さん(47)は「かわいらしい作品の数々により、いつもの御用邸とは違う雰囲気になっている。ぜひ多くの人に、つるしびなの展示を楽しんでほしい」と話した。