全国いちご選手権で茂木・鈴木さんが金賞 ”驚くほどの甘さ”の「やよいひめ」

「やよいひめ」で金賞を受賞した鈴木さん

 7日に都内で開催されたイチゴの食味を競う品評会「第2回全国いちご選手権」(日本野菜ソムリエ協会主催)で、栃木県茂木町小山のイチゴ農家鈴木翔太(すずきしょうた)さん(31)のイチゴ「やよいひめ」が第2位相当の金賞を受賞した。昨年は深沢の「美土里農園」が金賞を受賞しており、町産イチゴが連続で全国トップレベルの好成績を収めた。

 全国各地の145品のイチゴの中から、民間資格「野菜ソムリエ」の評価員が品種や名称、産地、生産者情報などを伏せて食味だけを審査し、全員の合計点で各賞を決めた。

 鈴木さんの「やよいひめ」は、評価員が「驚くほど甘さがある」「へたまで甘く酸味もあるためとてもコクがあり、香りも華やか」などと高く評価し、ほか2点と共に金賞に輝いた。

 昨年の第1回では全国63品の中から美土里農園の「とちあいか」が金賞を受賞している。

 「やよいひめ」は「とねほっぺ」に「とちおとめ」を交配し、さらに「とねほっぺ」を掛け合わせた群馬県の育成品種。粒が大きめで果肉は硬く、輸送性と日持ち性に優れ、甘みが強くまろやかという。

 イチゴ栽培歴6年目の鈴木さんはハウス7棟252アールでとちおとめ、とちあいか、やよいひめを栽培している。初出品での吉報に「自信はあったがびっくりした。やよいひめは完熟でも真っ赤にならずオレンジ色なので惑わされるが、おいしさは色ではないと宣伝していきたい」と話した。

 他に県内からは銅賞9点の中に真岡市の「とちあいか」が2点入り、入賞32点に美土里農園の「とちあいか」「とちおとめ」2点を含め6点が選ばれた。

 第1位相当の最高金賞には前回に続き埼玉県育成の「あまりん」が選ばれ、金賞にも「あまりん」と「かおりん」が入るなど、前回に続き埼玉県勢の好成績が目立った。

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