見た目はすごく怖いのに、可愛いものが好きなど、人は見た目によらないなんて場合もあると思います。私の友人Aさんとその彼氏も見た目とは違う一面があるのですが、そのせいで失礼な態度を取られたのだとか。今回は、私が友人に聞いた失礼な態度の店員の話を紹介します。
Aさんと彼氏
Aさんの見た目はどちらかと言えば、清楚なお嬢様系。Aさんの彼氏の見た目は、ヤンキー系でした。そんな2人には、とあるギャップがあったのです。
実は、Aさんはお酒が大好きな酒豪。彼氏はお酒が全く飲めなかったのです。そのせいか、お店で飲み物を注文すると必ずと言っていいほど、Aさんの前にソフトドリンク、彼氏にお酒が置かれていました。
デートで居酒屋に
ある日の居酒屋デートのことです。Aさんがビール、彼氏がりんごジュースを注文しました。
もちろんいつものように、無言でAさんの前にりんごジュース、彼氏の前にビールが置かれました。まあ、いつものことだしねと2人で目配せして、パッと飲み物を交換すると……。
店員の一言
横目で見ていた店員が「あの見た目で逆かよ。ウケるんだけど。」と聞こえる位置で、ぼそっと独り言を漏らしたのです。そして、同僚のスタッフに「あそこのカップル、彼女の方が酒飲んで、彼氏の方がジュースだから気を付けろよ。マジトラップ。」とクスクスしながら言っていました。
正直、間違えられるのはいつものことだししょうがないなと2人も思っていたのですが、ここまで言われるといい気はしません。同僚に注意を促すために言ってくれたのかもしれませんが、クスクスと笑っていた態度が正直不快でした。「ちょっと、注意してこようか」と彼氏がAさんに提案したその時……。
もやもやしていると
「君。お客様に失礼だろ。配膳を間違えたのはコチラなんだし、見た目なんて関係ないだろ。」と失礼な店員が怒られだしたのです。
「そもそも、見た目で言うのなら、君のその寝ぐせの付いた髪型は何なんだ。こんな髪型でお客様の前に出る君も店員としておかしいだろ。」としかられ失礼な店員は黙り込んでしまいました。
実はその店員は店長で、タイミングよくAさんたちの配膳の場に通りかかっていたのです。そして、あの態度の店員を見て注意したのでした。
その後、店長と一緒に失礼な店員も一緒に来て謝ってくれたそうです。人は見かけだけで判断できないと思い知らされる出来事でした。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:夏野ゆきか