名古屋市緑区にあるラーメン店「酒楽亭 空庵」は、開店前から大行列。唯一無二の極上麺を求め、たくさんのラーメン好きが集まります。
およそラーメン店とは思えないおしゃれな佇まいの空庵。白を基調とした店内には大きな窓があり、素敵な日本庭園を眺めながら食事を楽しめます。名物の「鴨はちらーめん」は、店主・冨田雅也さん自慢の逸品。
鴨ならではの深いコクと優しい味わいのスープに、自家製の細麺がマッチ。その上品な味わいは、一度食べればやみつきになります。
ラーメン店なのに食前スープと前菜が出てくる
冨田さん渾身の絶品ラーメンが食べられる「酒楽亭 空庵」ですが、注文後すぐにラーメンが食べられるわけではありません。ラーメンを注文して最初に提供されるのは「食前スープ」です。その日の朝に仕入れた旬の食材を使い、毎日店で手作りしているスープから食事が始まるのが空庵流です。
スープの次に出てくるのは前菜の「鴨葱皿」。良質の鴨肉と京都の九条ねぎを特製の塩だれで食べる鴨葱皿は、何回食べても食べ飽きないおいしさです。テーブルに備え付けられたIHで焼きながら楽しめるので、アツアツの状態で味わうことができます。
鴨のおいしさを目一杯引き出したラーメン
食前のスープと前菜の鴨葱皿を食べたあとに、満を持して登場するのがメインディッシュの「鴨はちらーめん」。愛知県産小麦「ゆめあかり」など3種類の小麦粉をブレンドした自家製麺は、3日間かけてじっくり寝かせることで、細麺ながらもモチモチのコシが楽しめる仕上がりとなっています。
2日がかりで作られるスープにも冨田さんのこだわりがぎゅっと濃縮。夕方から夜にかけて鶏ガラと豚ガラでじっくりとダシをとったあと、翌朝に北海道から取り寄せている鴨のせせりを加えて再度だしをとります。スープの最後に鴨を入れることで、鴨の香りやうまみをいっそう引き立たせることができるのです。
〆のごはんも鴨づくし
ラーメンの〆は前菜「鴨葱皿」のスープで作る「卵とじご飯」。生卵・鴨肉のミンチ・マンガリッツァ豚の背脂の3点を使って調理します。鴨葱皿の空いた皿に豚の背脂と鴨肉のミンチを投入。IHで軽く炒めてから、溶いた生卵を加えて卵とじを作ります。これをご飯の上にかければ、〆の一品「卵とじご飯」の出来上がり!
まるで懐石料理のような形で鴨を存分に味わえる空庵の「鴨はちらーめん」。食前スープ、前菜の鴨葱皿、メインのラーメンがセットになって価格は1280円! お値打ちに楽しめる名古屋市緑区の唯一無二のラーメンは、何度でも食べたくなるおいしさです。