メインオブジェ点灯 長崎ランタンフェスティバル 多彩なイベント展開

市民や観光客でにぎわう中、華やかに繰り広げられた点灯式=長崎市新地町、湊公園

 中国の春節(旧正月)に合わせ、約1万5千個のランタンで彩る「長崎ランタンフェスティバル」(実行委主催)の点灯式が10日、長崎市中心部であった。新地町の湊公園では今年の干支(えと)「辰(たつ)」にちなみ、新調したメインオブジェ「九鯉化龍(ジュウリイファーロン)」やランタンに鮮やかな光がともった。訪れた人たちは記念撮影を楽しむなど思い思いの夜を満喫した。
 湊公園では午後6時、カウントダウンの後、銅鑼(どら)や爆竹の音が響き、オブジェなどが点灯。長崎女子高龍踊部の龍踊が始まると、「モッテコーイ」のかけ声が上がった。
 1994年に始まった同フェスは、新型コロナ禍の影響で4年ぶりに通常規模の開催。集客が見込める2回の3連休に合わせ、開催期間を従来より2日間長く設定した。そのため中国の大晦日(みそか)にあたる9日から始まり、25日までの17日間、多彩なイベントが展開される。
 祖父母と姉と一緒に初めて見に来た諫早市幸町の野口琥太郎君(5)は「まぶしくてきれいだった。龍踊がかっこよかった」と目を輝かせた。妻と息子と訪れた長崎市内の大学教員、ルディ・トートさん(39)は「コロナ前(のフェスティバル)が戻ってきた。人混みも気にならない。眼鏡橋のライトアップを見に行くのが楽しみ」と笑顔を見せた。

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