世界レベルの演奏に「弾き振り」も ピアニスト反田さんとJNOツアー、宇都宮で開幕

全国ツアー初日を迎え「弾き振り」などを披露した反田さん=10日午後、県総合文化センター

 ピアニスト反田恭平(そりたきょうへい)さんと自身がプロデュースするジャパン・ナショナル・オーケストラ(JNO)のコンサートツアーが10日、栃木県総合文化センターで開幕した。栃木公演(とちぎ未来づくり財団主催、下野新聞社共催)の来場者約1600人が世界レベルの演奏に酔いしれた。

 反田さんは2021年、ショパン国際コンクールで2位に輝いた実力者で、現在はウィーンを拠点に活動する。今ツアーは全国10都市を巡り、大半の公演が完売している。

 プーランク「ピアノと18の楽器のための舞踊協奏曲『オーバード』」、モーツァルト「歌劇『ドン・ジョバンニ』序曲」などを披露した。ピアノを弾きながら指揮する「弾き振り」も交え、力強く繊細な音色を響かせた。

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