能登半島地震のがれき、福井県知事「要請あれば受け入れたい」 石川県知事と面談、珠洲市内を視察

家屋が倒壊し、がれきが残る災害現場を視察する杉本達治知事=2月10日、石川県珠洲市(福井県提供)

 福井県の杉本達治知事は2月10日、能登半島地震発生後初めて石川県を訪れて馳浩知事と面談、被災地支援に「今後も協力する」と伝えた。本格的な復旧・復興に向け、がれきの処理にも対応する意向を示した。この後、珠洲市内を視察した。

 面談は石川県庁で非公開で行われた。終了後、馳知事は報道陣に、これまでの支援への感謝とともに「復興まで長い道のりになるのでまたよろしくお願いすると申し上げた」と語った。

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 杉本知事は「がれき処理の話が出た。要請があれば福井県で受け入れたい」とした。12日からボランティアを派遣するほか、施設再建の設計などの支援に「技術職員を派遣できるよう検討している」と述べた。3月16日の北陸新幹線敦賀開業に向けて東京都内で行う宣伝活動などで「石川県の分まで福井県がPRする。多くの人の注目を集めることは復興にも大きな力になる」と話した。

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 福井県は珠洲市を中心に避難所運営などを支援している。同市の視察で杉本知事は、泉谷満寿裕市長にがれき処理でも支援する意向を示し、避難所や災害現場を見て回った。福井新聞の取材に「がれきが残っている場所がたくさんあり、いかに処理を急ぐかが課題だと感じた。避難所での生活が長期化する中、運営支援にも引き続き力を注ぐ」と話した。

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