ウイリアムズF1の表彰台争いは「かなり先のこと」とアルボン。選手権トップ6との差を認識も、安定した入賞を目指す

 アレクサンダー・アルボンは、すでに2025年に向けてレッドブルとメルセデスのドライバー候補として大きく取り上げられているが、アルボンは自身の焦点はすべてウイリアムズとのこれからのシーズンに置かれていると主張している。

 アルボンはウイリアムズの2024年型マシン『FW46』のカラーリング発表会において、「契約交渉はすべて僕のマネジメント担当に任せている。本当に必要なときでなければ僕は関わらないことだ」と語った。2025年末までウイリアムズと契約を結んでいることを考慮すると、アルボンがチームの長期プロジェクトに関する議論に深く関わっているのは当然だ。

ウイリアムズF1の2024年用レーシングスーツを着用したアレクサンダー・アルボンとローガン・サージェント

 F1には何の保証もないものの、アルボンはウイリアムズがフィールドの最前線に戻ることについて非常に楽観的であることを認めているが、それは基本的には「公平に言えば、ちょっとした感触にもとづいたものだ」と告白している。チーム代表の運営方法について、アルボンは次のように説明した。

「ジェームズ(・ボウルズ)はとても深く関わっていて、チームの現在の状況、進捗、僕たちが取り組む必要がある分野、僕が改善を手伝える分野とそうではない分野について、常に最新情報を教えてくれる。そういう意味で彼はとてもオープンで、チーム代表ととてもいい関係を築けるのは明らかだ」

 しかし、ウイリアムズをトップ集団に近づけるために必要なタイムラインに関しては、待ち受けているものについて幻想を抱いてはいない。

「時間はかかるだろう。僕たちが一貫して表彰台を争えるようになる時期は2026年から2027年になると思うけど、間違いなくかなり先のことだ」

「今の道のりと、これからの進歩に満足しなければならない。チームがどの位置にあると考えているか、また、どの位置にいてほしいと思っているか、僕の意見はかなり明確になっている。そしてもちろん、できる限り支援してプッシュするつもりだ」

2023年F1第18戦カタールGP ジェイムズ・ボウルズ代表(ウイリアムズ)

 話題を近い将来に向けると、アルボンは、上位6チームと他のチームとのギャップがまだかなり大きく、ウイリアムズが昨年の選手権7位という結果を上回るのは難しいだろうと認めることをためらわなかった。

「昨年7位でフィニッシュしたことを考えると、ある程度ベストだったと言えるだろう。言ってみれば、中団の下の方ではね。そして、アルファタウリをぎりぎり抑えることができた。6位と5位との差を実際に見てみると、そこにかなり大きな飛躍がある。アルピーヌの成績を実際に考えてみると、アルピーヌの上にはかなりの差でアストンマーティン、マクラーレン、メルセデスがいる。そして、そこまでは基本的にトップフィールドに入っている」

「アルピーヌくらいのところで戦って、トップグループの後を追いかけてみたい。それはチームとしての僕たちにとって現実的なパフォーマンス予想だと思う。どうなるか見てみよう。なぜならさっきも言ったように、僕たちは7位でフィニッシュしたが、実際には6位までの間にかなり大きなギャップがあり、それを埋めてオーバーテイクを試みないといけないからだ。単にトップで2、3チームが戦っているわけではない。今では、多くのチームがトップの全面的なフィールドで争っている。そういうことだ」

「現実的に考えれば、今年は表彰台や優勝までたどり着けないと思う。定期的にポイントを獲得できれば、素晴らしいことだ」

「あと、昨年パフォーマンスが悪かったコースで自分たちがどうなるか、とても興味がある。モンツァ、カナダ、シルバーストンなどの高速サーキットについて考えると、僕らはそこでは調子がよかった。今年どう変わるかは分からない。でもマシンのアプローチが変わったので、昨年なれなかったトップ5やトップ6のチームになるためには、一貫性を保つ必要がある。そしてモナコやバルセロナのような苦戦したコースでどう戦えるか、とても興味がある」

2023年F1第15戦イタリアGP アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)

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