建国記念寒気のちバレンタイン暖気 西~東日本はあす朝にかけて大気不安定 連休明けは4月並み暖かさで花粉本格飛散へ

 建国記念の日のきょう11日(日)から、3連休最終日となるあす12日(月)朝にかけて、上空に流れ込む強い寒気の影響で西日本や東日本では大気の状態が非常に不安定となりそう。晴れていても、急な雨や雪の可能性がある。雷を伴う所もある見通し。
 なお、連休明け以降は南から暖かい空気が流れ込むため、15日(木)ごろにかけては全国的に晴れでも雨でも4月並みの暖かさになりそう。多雪地では、なだれなどに注意したい。

きょう晴れていても油断禁物

 建国記念の日のきょう11日(日)は、日本の上空に平年より強い寒気が流れ込んでいる。そのため、日本海側だけでなく太平洋側でも大気の状態は非常に不安定となりそうだ。
 特に寒気の影響を受けやすい西日本や東日本では、晴れ間があっても平野部では急な強い雨、山沿いでは急な雪の可能性がある。関東でも夕方以降は、にわか雨やにわか雪がある見通し。外出の際は晴れていても雨具があると安心だ。山沿いでは車の運転に気を付けたい。

 昼間の最高気温は、東京都心・名古屋・大阪12℃など太平洋側で日差しの届いているうちは寒さが和らぐ見込み。日本海側の気温は前日より低い所が多く、太陽が隠れると空気は冷たく感じられそうだ。石川県輪島市は8℃の予想。
 なお、石川県内は夜から雪が降りやすく、厳しい寒さとなるため被災地ボランティアに参加する場合は寒さ対策を万全にした方がいいだろう。

あす朝にかけて北陸は落雷や突風のおそれも

 西日本や東日本では、3連休最終日となるあす12日(月)の朝にかけて大気の非常に不安定な状態が続く見通し。特に北陸では発雷確率が高く、強まる雨や雪だけでなく落雷や竜巻などの激しい突風、ひょうにも注意が必要だ。

 朝は関東の平野部でも一時的に雪が舞う可能性があるものの、長くは続かず先日のような大雪になることはない見込み。昼前には上空の寒気が抜けるため、日中は安定して晴れ、日差しが暖かい見通し。連休最終日は、お出かけ日和や洗濯日和になる所が多い見込みだ。

連休明けは暖気流入 多雪地はなだれ注意

 3連休明けのあさって13日(火)以降は、南からの暖かい空気が流れ込みやすくなりそう。そのため、雨の日も平年より気温は高く、バレンタインデーの14日(水)から15日(木)を中心に4月並みの暖かさとなる所が多い予想だ。積雪が多くなっている所では、なだれや落雪などに注意が必要。

 なお、15日(木)ごろは発達する低気圧が日本海から北日本に近づくため、北日本を中心に荒れた天気となるおそれがある。この低気圧に向かって南風が強まるため、西日本や東日本では春一番の発表があるかもしれない。
 また、気温が上がりスギ花粉が本格的に飛び始める所が多い見通しのため、いよいよ念入りな対策が必要になりそうだ。

(気象予報士・鈴木悠)

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