「いざというとき自分から進んで動こう」校舎2階まで浸水恐れの小学校 避難所設営の授業

避難所用の仕切りテントを組み立てる児童たち(木津川市木津・木津小)

 京都府木津川市木津の木津小で、6年の児童たちが災害時を想定して体育館に避難所を設営する体験授業に取り組んだ。テントや段ボールベッドなどを組み立て、防災意識を高めた。

 授業では市危機管理課の職員が、木津川が氾濫した場合の校区内の浸水想定区域や警報発令時の避難方法などについて説明した。木津小は最大想定浸水が4.1メートルで、校舎の2階部分まで水がくるとされている。

 児童63人が参加し、避難所に入って受け付けで書類を受け取ることから、閉所する時の片付け作業まで、一連の流れを体験した。

 段ボールベッドと仕切りテント、簡易トイレを六つずつ組み立て、ベッドの向きやテントの場所など避難所のレイアウトを考えた。段ボールベッドとエアーマット、体育マットに寝転んで違いを比べていた。

 児童の一人(12)は「今まで全然イメージできていなかった。やってみて、いざというときに自分から進んで動こうと思えた」と話した。

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