筆者の学生時代からの友人K子は、大学のサークルで出会ったHくんと結婚しました。彼は3人兄弟の長男で、実家もかなり田舎のため人間関係が濃く、新婚の頃はK子も気苦労が絶えませんでした。そんなK子夫婦は、2人の女の子に恵まれたのですが……。K子から聞いた姑からのマタハラエピソードをご紹介します。
ドクターストップも無視で、嫁に跡取りを要求する姑
姑は古い考えの人で「跡取りは? 3人目はいつできるの?」と会うたびに口うるさくてたまりませんでした。
実はK子、2回の出産ともに帝王切開だったので、2人目の出産時に医師から「K子さんは小柄なので、3人目は難しいです」と言われていたのです。
K子の妊娠にドクターストップがかかっていると伝えても、姑はそんなのお構いなし! でマタハラ発言を連発する鬼姑ぶりです。
身近な人の出産報告が、精神的ストレスに!
特にK子を苦しめたのが、身近な人の出産報告です。
ご近所さんや親戚の出産などで、男の子が産まれたと聞くと「S藤さんとこは、男の子やったみたいよ〜羨ましいわ」と言ったり、一姫二太郎だった時なんて「あの子は、上手に産んで偉いわね〜」と姑はわざと大げさにリアクションを取るのです。
姑のことを完全に嫌っていたK子は、娘たちに会わせるのも嫌で嫌でたまりませんでした。
そんななか、夫のHくんの弟(次男)の結婚式で事件が起きたのです。
結婚式で、意外な人が姑を成敗!
次男の結婚相手は、なんと5人姉妹の4女Mさん。
式の歓談中、Mさんのお父さんがK子夫婦のかわいい姉妹を見ながら「いや〜子どもは、女の子でも男の子でも可愛い! でも結婚したら、親よりパートナー優先でしょうね。嫌われたら、ろくに実家に顔も見せてくれないと思うから、気をつけないとね~」と姑に話しかけたのです。
すると、K子の夫Hくんが「本当そうですよね。僕も嫁一筋で、すっかり実家に寄り付かなくなっちゃいました〜」と男2人は笑い合っていたのですが……。姑は青ざめた顔で、突っ立っていました。
Mさんのお父さんとHくんとの会話があまりにもダメージが大きかったようで、結婚式以降、姑がK子にマタハラ発言をすることはなくなったのでした。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:広田あや子