【大阪オートメッセ2024】やっぱりクルマって楽しい! インテックス大阪を端から端まで使った大イベント、5時間かけて歩き回った結果

今年で27回目を迎える大阪オートメッセが、この2月10日から12日までの3日間、大阪南港のインテックス大阪で開催されています。今回のテーマは「オモロイ アシタ ムゲンダイ」。1号館から6号館、さらに6号館の3階フロアまでフルに使った大規模なイベントです。その初日の様子をお伝えします。

ほぼランチア・デルタですよね(ちがう?)

モビリティショーとはまた違った雰囲気

朝9時の開場前、エントランスは既に大勢のお客さんでいっぱいでした。もう言い古された感のある「若者のクルマ離れ」なんていう言葉も、この盛況ぶりを見ているとちょっと疑いたくなります。

オープニングセレモニーのテープカット
セレモニーにはミャクミャク様も登場

10時の開会セレモニーの後、各展示場を見て回ります。年末に同じ会場で開催された大阪モビリティショーと比べて、オートメッセはより身近な、言い方が難しいのですがもっと「何でもアリ」な雰囲気があるように思います。

オートメッセというとカスタムカー。極限まで下げた車高と鬼のようなキャンバー角
去年は「アレ」で盛り上がりました。大阪というとコレですね

車体の下に煙草の箱も入らないような、ペタペタに車高を落とした鬼キャン仕様のクルマ達にいきなり出会って、そうそう、これがオートメッセ、とちょっと嬉しくなります。街で出会ったらなんか目を合わせられないような、そういうクルマを今日はしっかりガン見できるのです。うれしいですね。

むかし名阪国道から見えた「名阪健康ランド」を思い出してしまいました。今年は辰年ですね
かっこよすぎる軽トラック

今年も多彩な出展が

憧れのカウンタックを見つけました。スーパーカーブームの頃に子供だった世代のど真ん中の筆者にとって、まさに夢のクルマです。それに乗り込んでも良い、といわれて舞い上がります。カウンタックというのは乗り降りが難しいので有名ですが、さらにこれは本物のバケットシート仕様です。それでもやはりこんな機会は滅多に無いので乗せていただきました。いや、噂通りです。信じられないほどルーフは低いし、腕は真っ直ぐ前へならえで小さいハンドルを握る感じで、超絶寝ているフロントウインドウには絶対に手が届きません。いやほんと、外から見ても内から見ても異次元のクルマです。

これはさすがに低くて走れないのでは、と思ったんですが、走るときには上がるそうです
小さなF40が、と思ったら、ベースはマツダのAZでした。こんなレアなクルマ、よく見つけましたね

オートメッセで楽しいのは、自動車関係の学校の出展です。日本工科大学校のブースには、ホンダBEATをベースに、あのルマンでフェラーリと戦ったフォードGT40風にカスタムした車両がありました。カスタムというか、もはや魔改造の域です。これは素晴らしいです。去年はハイエースをTOYOPETルートトラックにしてましたが、今年はそれ以上だと思います。

ビートをベースにGT40化してしまった見事な作品

オートメッセにはクルマ好きもバイク好きもやってくると思いますが、そのどちらにも気になるもの、欲しいもの、夢というとやはり「素敵なガレージ」ではないでしょうか。一般的なハウスメーカーだと、どうしてもちょっと行き届きにくい。もうちょっとこうしたい。そんな乗り物好きの細かい要求に応えてくれる、ガレージに特化したニッチなハウスメーカー・ZAUS。オートメッセには毎年出展されていますが、今年もしっかり出されていました。そして毎年思うのです。あーあ、こんな秘密基地がほしいなあ。

ガレージメーカーZAUSのブース。こんなガレージがほしい……

屋外展示も楽しい

屋外展示では、今年も三菱デリカが45度の坂を登っていました。あれきっと実際に乗ってる人には垂直の壁に見えますよね。あー、裏返るー、って感じだと思います。試乗体験したかったのですが、思いっきり行列ができてたので今回はパスしました。

45度の坂を登るデリカ。見ててもかなりこわいです

その隣ではスバルがアイサイトの体験試乗をしていました。時速20キロ弱でクルマの絵に向かって走って、自動ブレーキで止まるのです。ピーピピピピピと警報が鳴り響いて、そのあと少しブレーキがかかって、直前で「がつん」とブレーキング。いや、止まるとわかっててもちょっとドキッとしますね。

スバルのアイサイトの自動ブレーキ体感コーナー

他に屋外では自衛隊の車両も展示されていました。軽装甲機動車とか、自家用で乗れたらいいなあなんてついつい思ってしまうのですが、実際に乗るときっといろいろ大変なんでしょうね。

自衛隊ブースの軽装甲機動車

午後になって人が増えてきました。そんな中、ひときわにぎわっているブースがありました。おじさんがいっぱい、二重三重に取り囲んでいて全く何なのか見えません。コンパニオンが休憩に入ると、一気に人が居なくなりました。愛知県の幸田サーキットのブースでした。レンタルカートや、サーキット走行が初めての人でも自分のクルマで走ることができるイベント、サーキット内でのキャンプなど、いろいろ面白いことをされているようです。

幸田サーキットで団扇をいただきました。

朝9時に入っておよそ5時間、そろそろ足が痛くなってきたころに、やっと一通り見終わって最後タミヤのブースに辿り着きました。広いRCコースが作られていて、レースをしています。ひとしきり熱戦の模様を観て、会場を後にしました。

オートメッセの〆はやっぱりタミヤRCカーグランプリですよね

やっぱりクルマって、楽しいですね。まさに「オモロイ アシタ ムゲンダイ」ですね。

レッドブル・レーシング RB19 ショーカー 2023 カラーVer
時代が進んでも、やっぱりかっこいいBMW2002
スズキのスーパーキャリイ・マウンテントレイル これって林道で無敵な感じがします
なんとなく幸せな感じがする軽自動車の使い方
オートバックスブースでは熱い戦いが繰り広げられていました。昔の映画に出てくる作戦司令室みたいにも見えます
JAFブースでは、時速5キロでの衝突が体験できます
どんな岩でも乗り越えそうなルビコンの足
カウンタックと同じドアの開き方ですね
メイド・イン・ウクライナのエンジンオイルと添加剤、XADOケミカル
XADOケミカルのキャラクター
GRのブースにいたカローラ。いやこれはもうカローラと呼んではいけないのでは、という
来年の万博に向けてミャクミャク様も忙しいです

(まいどなニュース特約・小嶋 あきら)

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