「もふもふたまらん」“カニ界で最もかわいい”オオタマオウギガニって何? 水族館に聞いてみた

和歌山県すさみ町にある「すさみ町立エビとカニの水族館 」が、公式X(旧Twitter)を更新。

“カニ界で最もかわいい”カニの脱皮後の姿を投稿したところ、約3万件の「いいね」が集まりました。

カニってかわいいんだ! もふもふな姿が話題

「オオタマオウギガニ脱皮!」という言葉とともに投稿された1本の動画。

白くてふわふわとした毛に覆われたカニが写っています。

隣には、うっすらと毛が生えた茶色の脱皮殻が置かれています。

色も質感もガラッと変わっていて、同じカニだったとは思えない……!

投稿には、「カニ界で最もかわいいとうわさの子が、さらにかわいくなりました」「脱皮殼と見比べても、同じ個体とは思えないほどもふもふに!」とつづられています。

カニに対して「かわいい」って思ったの、初めてかも……。

今回のふわふわオオタマオウギガニの動画には、「もふもふ界の新たなスター」「歩くわたあめ……」「もふもふたまらん」など、たくさんの反響が寄せられています。

「マイナーな存在であるオオタマオウギガニに、これほど反響とは」水族館の担当者も驚く

「すさみ町立エビとカニの水族館」Xより / Via x.com

BuzzFeedは「すさみ町立エビとカニの水族館 」に話を聞きました。

同水族館では、エビやカニを中心に約150種類の甲殻類が展示されています。

――「オオタマオウギガニ」はどのようなカニですか?

全身が毛におおわれており、ところどころに長い毛の束が生えているのが特徴のカニです。

殻自体に毛が生えています。

――動画を撮影した日時を教えてください。

2月1日の朝9時ごろです。

脱皮して5日後の様子(提供写真)

――今後、見た目はどのように変化するのでしょうか?

人間と違って、脱皮をせずに毛が新しくなることはないので、徐々に摩耗していくと考えられます。

また、本来の体色は黒褐色のため、徐々に色づいていきます。

――飼育員さんの手のひらに乗せられても、落ち着いた様子です。オオタマオウギガニはどのような性格ですか?

活発に動くカニではなく、エサを与えてものそのそと動いています。

身の危険を感じると、脚をたたんで硬直するような動きもみられるため、臆病な面もあると思います。

手に乗せられた時も慣れているというよりは、何もできないのでされるがままだったのではと思います。

――今回の動画への反響をどのように受け止めていますか?

マイナーな存在であるオオタマオウギガニが、これほどまで反響をいただけるとは思いませんでした。

中にはカニが苦手だという方からも好意的な反応をいただくなど、普段カニに興味がない方にも魅力をお届けできたことがうれしかったです。

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「すさみ町立エビとカニの水族館」のXでは、飼育されているオオタマオウギガニの様子を解説するマンガも投稿されています。

“カニ界で最もかわいい”カニを生で見てみたいという方は、和歌山県を訪れた際に立ち寄ってみるといいかもしれません。

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