被毛が禿げたミックス犬 過酷な場所で生き抜いた 愛情浴びて健康に 「なでて!」アピールが愛らしい

劣悪な環境にいたにもかかわらず、初めての人にもすぐになつくペル

真っ黒の体につぶらな瞳、長い口元。2023年5月に茨城県の動物愛護センターに収容されたダックスフントとプードルのミックス犬です。

推定9歳で名前はペル。飼い主の飼育放棄によって、動物愛護センターに送られてきたようですが、小さな体格ではないにも関わらず保護当時の体重は約4kg。背中やお腹全体が脱毛しており、元いた環境の劣悪さを示していました。

初めての人の前でも緊張しません

保護当初のペル。背中やお腹が脱毛していました

ペルを引き出すことにしたのが、多くの行き場を失ったワンコを救ってきた犬保護団体restartdog LIEN(以下、リアン)。ペルを懇意のボランティアトリマーさんのところへ連れていき、体を綺麗にしてもらいました。

こういった場面では、保護犬の中には警戒心から大暴れするワンコも少なくありません。しかし、ペルはおとなしく素直に応じ、その体をこちらに任せてきました。劣悪な環境で育てられ、挙句に棄てられにもかかわらず、人間に疑いを持たず甘えてくるペルに、リアンのスタッフは胸が締め付けられました。

健康を取り戻して里親さんとの出会い待つ

チョコンと手を出し「撫でて!」とアピールしてくれるようにもなりました

ペルはリアン提携の預かりボランティアさんの家に迎え入れられることとなり、さらに心を開いてくれるように。禿げ上がっていた被毛を取り戻し、みるみる健康体になっていきました。その後、諸事情から別の預かりボランティアさんの家に引っ越ししましたが、新しい家にも持ち前の明るさですぐに溶け込み、今日も元気いっぱい、明るく楽しく生活をしているそうです。

ドッグフードを好まず、人間の食べ物に執着する癖はなかなか抜けませんが、問題点と言えばその程度。預かりボランティアさんの体にチョコンと前足を乗せ「なでて」とアピール。明るくかわいいペルn「つい顔がほころんでしまいます」と預かりボランティアさんは話します。

こんなにかわいくなったペルに、1日も早くピッタリの里親希望者さんが現れるますように。

犬保護団体restartdog LIEN
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(まいどなニュース特約・松田 義人)

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