肉をおいしく焼ける「おもいのフライパン」 最大3年待ち? ふるさと納税の返礼品がニッチすぎる碧南市

最大3年待ちの返礼品

愛知県のふるさと納税寄付額でトップ3にランクインしているのが三河湾に面した碧南市。市役所職員の話によると、豊富な種類はもちろんのこと「これが返礼品!?」と刺さる人には刺さるニッチな返礼品がたくさんあることで人気を集めているそうです。

「匠の耳かき」寄付額1万4000円~

碧南市のニッチな返礼品の1つが「匠の耳かき」。返礼品でありながら、オーダーメードで1本ずつ作られるとのこと。かたさの好みにも応じてもらうことができ、自分の耳に合わせた世界で1本だけの耳かきが評判になっているそうです。

「鬼瓦ティッシュケース」寄付額8万4000円

ほかにも碧南市では、名産品である「鬼瓦」をアレンジした「鬼瓦ティッシュケース」もふるさと納税の返礼品に。

「天津甘栗」が大人気返礼品となった意外な理由

「天津甘栗」1キログラム1940円

中でもひときわ人気を集めているのが「天津甘栗」です。

碧南市の返礼品である「天津甘栗」は、碧南市で創業45年を数える「天津甘栗専門店 衣浦食品」のもの。今では少なくなった手焼きの釜を使って職人がじっくりと焼き上げ、アツアツの天津甘栗は味も香りも格別です。碧南市民たちに広く知られていて、大みそかにも大行列ができるほどの人気店となっています。

大人も大興奮のリアルな鉄道模型も返礼品に

「手焼きの釜は少ない」と語る、衣浦食品の専務・小林高志さん

実は衣浦食品の専務を務める小林高志さんは碧南市役所の元職員。10年前の市職員時代にふるさと納税の担当になったことを縁に、実家である衣浦食品を返礼品に登録したところ、栗好きから注文が殺到しました。

以来リピーターが増え続け、碧南市のふるさと納税大人気返礼品になったそうです。

デロリアン

一方、碧南市で遊び心満載のさまざまなアイテムを作っているのがノエルコーポレーション。中でも自社開発した「浮かせるおもちゃ」は精巧な作りと展示したときの面白さからおもちゃ好きの大人も興奮するほどの人気を集めています。

ユニバーサルから資料提供を受けて公式に製作した「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」に登場する「デロリアン」の模型を宙に浮かべることも可能! 本物さながらの迫力に、名場面がよみがえります。

Nゲージリニア(JR東海監修済)ふるさと納税寄付額30万円

そんなノエルコーポレーションが提供する返礼品がJR東海監修済の「Nゲージリニア」。磁石で車体を浮かせて動くため、本物さながら高速走行を楽しむことができます。寄付額30万円と高額にもかかわらず注目を集めている返礼品です。

最大3年待ちとなった「肉を世界一おいしく焼けるフライパン」

「おもいのフライパン」

そして碧南市のふるさと納税で最大3年待ちになったこともあるという返礼品が「おもいのフライパン」。碧南市で鋳物を作り続けて50年以上となる石川鋳造が、長年培った技術を生かし作り上げた「肉を世界一おいしく焼ける」フライパンです。

一気に焼き上げ、うまみを閉じ込める

鋳物ならではの高い蓄熱性を生かした「おもいのフライパン」を使えば、肉の外側を一気に焼き上げてうまみを閉じ込めることが可能です。また、ハイレベルな技術を駆使して無塗装で製造。鋳物が余分な油を吸収して、いっそうおいしく肉を焼き上げることができます。

焼き上げるときの音や香りからもおいしさを実感できる「おもいのフライパン」。3年待ちしてでもほしくなる銘品が碧南市にはありました。

© テレビ愛知株式会社