パリ切符獲得の条件は? 女子バスケ日本代表が3大会連続の五輪出場を懸けて大一番・カナダ戦に臨む

運命の大一番が刻一刻と近づいてきた。

女子バスケットボールの日本代表はハンガリー・ショプロンでパリ五輪の出場権を懸けた「FIBA女子オリンピック世界最終予選(WOQT)」で奮闘している。現地2月11日には、強豪カナダと激突する。

最終予選は4チーム中3位までがオリンピックの出場権を得る。世界ランク9位の日本、スペイン(同4位)、カナダ(同5位)、ハンガリー(同19位)は最終戦を残して、なんと全チームが1勝1敗で並び、パリ行きの切符は史上空前の大混戦となっている。

日本はカナダに勝てば2位以上が確定し、3大会連続の五輪出場が決定する。仮に敗れた場合は、勝敗数が並んだ相手とは当該対戦の結果で決まる。よって、日本がパリ五輪に出場できる条件は下記のパターンになる。

◇日本勝ち → パリ五輪の出場権獲得
◇日本負け → ハンガリーがスペインに勝利
日本は負けても、1勝2敗でスペインと並んだ場合には、当該対戦(初戦で日本が86-75で勝利)の結果で上回り、3位で突破となる。しかし、1勝2敗でハンガリーと並んだ場合は、直接対決(75-81)で敗れているため4位に甘んじ、予選敗退となる。

最終日は日本-カナダ戦の後に、スペイン-ハンガリー戦が開始となる。日本がカナダに敗北した時点で、ホスト国のハンガリーは五輪出場が確定。一方で、スペインは負けると五輪出場を逃すため、五輪出場が確定した相手に、死に物狂いで勝利を狙ってくるはずだ。つまり、レギュレーション的にも日本は負けると厳しい状況に追い込まれる。

カナダと雌雄を決する日本。相手は2022年ワールドカップ(W杯)ベスト4の強豪。過去の対戦成績は日本が3勝8敗で大きく負け越しており、一筋縄ではいかない難敵だ。

日本は初戦で格上のスペインを撃破したが、第2戦で地元ハンガリーの高さに苦戦し、最後は競り負けた。背水の陣で臨む最終戦は、どんな結果になるのか。注目の一戦は11日の日本時間23時にティップオフする。

構成●THE DIGEST編集部

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