スギ林では花粉 “飛散準備OK” 3連休あけ“4月並み”気温急上昇 東京・大阪・福岡20℃ 札幌10℃超え予想 花粉飛散も本格化へ 2月下旬は気温低下 “激しすぎる寒暖差”に注意

山林のスギ林を見に行くと いつでも“飛散OK”な花粉たちが…

3連休は九州や中国地方でも一時雨や雪が降った所もあり、まだまだ“冬の寒さ”となっていますが、連休があけると、全国的に気温が急上昇して“4月並み”の暖かさとなることが予想されています。

すでに西日本や東日本では微量ながら花粉は飛び始めた所も多くなっていますが、山沿いのスギ林を見に行くと、大量の花粉が入っているであろうスギの雄花が、「いつでも飛ぶ準備はOK!」といった様子でぶらさがっている様子が確認できました。

撮影した日(10日)は気温は低かったものの、時々、北風がやや強めに吹いていました。撮影中のスマホの画面にも小さな粒のようなものもついていたので、暖かくなって風が吹けば、いつでも大量に飛び始めそうな雰囲気です。

民間気象会社の花粉飛散予報では、東日本や西日本各地では、今週の予報で「やや多い」「多い」といった予想が、日によっては見られるようになっています。いよいよ本格的に飛び始める時期となりそうですので花粉症の方は十分ご注意ください。

そんな本格的な花粉シーズンの訪れをもたらすのが、連休あけから予想される記録的な暖かさです。

3連休あけは“4月並み”の暖かさ 天気ぐずつくも気温かなり高い

週間天気予報の資料の一つ、地上の気温を大きく左右する上空下層(上空1500メートル付近)の気温の予想をみると、今週は全国的に気温がかなり高くなることが予想されています。

特に暖かい空気の流れ込みは今週半ばと週末以降の2回のピークが予想されています。札幌の上空では平年よりも10℃以上も気温が高い非常に暖かい空気が上空下層に入ってくるほか、東日本や西日本でも平年より10℃近く気温が高い予想となっています。

東京20℃・仙台18℃ 札幌でもバレンタインは10℃超えで4月中旬並み

北海道地方は13日から日本の北を通る低気圧に向かって暖かい空気が流れこむため、気温がかなり高くなり札幌の最高気温は10℃以上の予想です。これは2月中旬の平年の気温よりも10℃以上も高く4月上旬から中旬ころの気温です。

またその他の地域でも14日頃からは南西から暖かい空気が流れ込みやすくなるため気温がかなり高くなります。東京で15日は20℃まで上がるほか、東北や北陸でも18℃と予想されています。

農作物の管理や雪の多い地域ではなだれや融雪による影響に注意が必要です。

高知・鹿児島20℃予想 西日本各地で20℃に迫る暖かさ

西日本でも14日ごろからは、南西から暖かい空気が流れ込みやすくなるため、気温がかなり高くなります。各地20℃に迫るような気温の予想です。

今週は日本海で発生した低気圧が北日本を通過して東日本や西日本を前線が通過する予想で天気はスッキリしない日が多い予想ですが、暖かく湿った空気が流れ込むため、天気はイマイチでもこれだけ気温が高い予想となっています。

ではこのまま一気に春本番のあたたかが続いていくのでしょうか。

来週前半も20℃予想続々 ただその後は気温低下 激しい「寒暖差」

2週間先までの気温予想の資料をみてみると、地上の気温を大きく左右する上空下層(上空1500メートル付近)は、全国的にかなり高い気温ですが、2月19日以降は極端に暖かい空気は次第に抜ける予想で、平年並みの気温へと低下することが予想されています。

来週はじめは東京から西の各地では20℃前後が予想されているほか、札幌でも10℃の予想日があるなど、各地で4月並みの気温が予想されています。

ただ、来週半ば以降は、この極端な暖かい空気の流れ込みは解消して、この時期らしい寒さへと気温が一気に下がる見込みです。

北海道ではシベリア高気圧が強まって寒気の影響が強まるため再び真冬日が予想されるなど、平年並みか平年より低い気温となる可能性があります。

今シーズンの冬は、シーズンの全体を通して見れば事前の予想通り暖冬傾向となっていますが、一方で気温のアップダウンが非常に激しい冬となっています。2月後半にかけても寒暖差が激しくなりますので体調管理などはお気をつけください。

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