青森県弘前市出身で人気お笑いコンビ「シソンヌ」のじろうさん(45)が11日、同市土手町の中三弘前店1階で開かれた自身のサイン会に登場し、初のエッセー「シソンヌじろうの自分探し」(東奥日報社刊)を購入したファン約200人と触れ合った。
エッセーは2020年9月から東奥日報に連載された文章に、書き下ろしや少年時代の写真を多数掲載した。
午後1時ごろ、じろうさんが現れると詰めかけたファンから「じろうさーん」「かっこいい」と歓声が上がった。サイン会の途中、大泣きした赤ちゃんをじろうさんがあやそうとするも、さらに泣き出してしまうハプニングに会場から温かい笑いが起きる場面もあった。
じろうさんは取材に「たくさんの人が来てくれてありがたい。ただ、普通に接してくれるのが一番うれしいかも」とはにかんだ。
地元商店街公認の「土手町おじさん」の称号を持つじろうさんは「個人店が年々減っているのが寂しい。商店街ならではの人との触れ合いが好きなので、今後は地元でお店を開きたい若い人の手助けをしたい」と語った。
家族と訪れ、購入した本にサインをもらった盛岡市の大学生杉本梨緒(りお)さん(21)=青森市出身=は「じろうさんのエッセーには、地元の話題が多く親近感を感じる」と話した。午前4時半から並んだという弘前市の女子大学生は「今後も各種メディアで弘前を発信してほしい」と期待を込めた。
同書は全国の主要書店、インターネット書店で購入可能。定価1540円(税込み)。