お水取りの竹送り お迎え式

奈良に春を呼ぶ東大寺二月堂のお水取りで松明に使われる竹を運ぶ竹送りが行われました。

奈良時代に始められたお水取りで、松明に使われる竹は、かつて京都から奈良に通じる街道を行きかう村人や旅人が二月堂までリレー式で運んだといわれています。

現在は、京田辺市内の有志が「山城松明講社」を結成して転害門まで運んでいます。

そして、24年前からは、奈良の住民らでつくる「奈良街道まちづくり研究会」などが竹送りを出迎える催しを開いていて、11日も太鼓演奏で歓迎しました。

そして、根っこがついたおよそ8メートルの真竹8本を担いだり大八車などに乗せて二月堂を目指しました。正午すぎに、竹は、大勢の観光客らが見守るなか、無事、二月堂に寄進されました。

お水取りの松明は、3月1日から練行衆と呼ばれる僧侶が二月堂にのぼる際に足元を照らす灯りとして、使われたあと、二月堂の舞台を駆け抜け盛大な炎で夜空を焦がします。

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