バスケ女子、パリ五輪出場権獲得!世界5位カナダとの死闘を制し、3大会連続オリンピックを決める<DUNKSHOOT>

バスケットボール女子日本代表が、死闘の末にパリへの切符を掴んだ!

現地時間2月11日、ハンガリーのショプロンにて「FIBA女子オリンピック世界最終予選(WOQT)」最終第3戦が行なわれ、世界ランキング9位の日本は同5位のカナダに86-82で勝利。2016年のリオデジャネイロ大会、銀メダルに輝いた2021年の東京大会に続く3大会連続の五輪出場を決めた。

4チームが属するグループの上位3チームが五輪出場権を手にできる今予選。2試合を終えて全チームが1勝1敗で並び、最終日に勝った方が即切符獲得という大一番で、日本は立ち上がりから宮崎早織と山本麻衣のガード陣を中心に先手を取る。

その後は互いにリードチェンジを繰り返し、第1クォーターは20-20とまったくの五分で終了。続く第2クォーターも日本は先行しながら逆転を許すが、馬瓜エブリンが2本の3ポイントを決めるなどチームを鼓舞。山本も2連続スリーで続き、50-46の4点リードで折り返した。
後半、日本は早々に逆転を許す苦しい展開。それでもベテランの吉田亜沙美、馬瓜ステファニー、エブリンらベンチ陣の活躍で再びリードを奪い返すと、ここからカナダに追いつかれては日本が突き放す一進一退の攻防に。そのなかでわずかに抜け出した日本が3点リードで第3クォーターを終える。

運命の第4クォーター、日本は大黒柱の髙田真希が4つ目のファウルを吹かれるも、エブリンがこの日3本目の3ポイントを決めてリードを6点に拡大。その後、残り4分半に同点とされるが、宮崎と再投入された髙田の連続得点で4点差をつけると、3点リードで迎えた残り41秒、ステファニーのミスショットを山本がカバーして5点差に。これが決め手となり、逃げ切った日本が歓喜の輪を作った。

日本は山本とエブリンが殊勲の21得点、宮崎が16得点、4アシストとチームを牽引。3ポイントは20本中7本で成功率35.0%、試合を通じてファウルトラブルにも苦しんだが、全員出場とチーム力でカバーした。

初戦に世界ランキング4位のスペインを下すも、2戦目に地元ハンガリー(同19位)に痛恨の敗戦。負ければ五輪出場が絶たれる可能性もあった最終戦で、勝負強さを見せつけた女子代表。これで昨夏のW杯で出場権を掴んだ男子代表とともに、“アカツキジャパン”がパリの舞台に立つこととなった。

構成●ダンクシュート編集部

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