【インドネシア】ナブテスコ、鉄道部品の大型案件を初受注[運輸]

制御装置・機器大手のナブテスコ(東京都千代田区)は7日、100%子会社のイタリア鉄道会社Nabtesco Oclap S.r.l. がインドネシアの通勤電車運営社向けのブレーキシステムと乗降用ドアの開閉装置を受注したと発表した。ナブテスコによると、今回がインドネシアで初の大型案件の受注となる。

国鉄クレタ・アピ・インドネシア(KAI)の子会社で、ジャカルタ首都圏の通勤電車を運営するKAIコミューター・インドネシア(KCI)の車両向けに、国営鉄道車両製造インダストリ・クレタ・アピ(INKA)から受注した。契約額は非開示。

新造鉄道192車両向けにブレーキシステムとドア開閉装置を供給する。ドアについては、海外での鉄道車両用ドアの設計・製造に実績があるOclap社から直接製品を供給する。2024年下半期(7~12月)から順次売り上げを計上する予定。

ナブテスコによると、インドネシアではこれまでに日系企業コンソーシアム(企業連合)の一員として、間接的な製品供給や現地の車両メーカーへの直接供給など小規模な案件で実績があったという。

ナブテスコは22年に首都ジャカルタに駐在員事務所を開設した。鉄道車両用機器を含む全般的な事業機会を模索している。

ナブテスコグループは今回の受注を通じて、インドネシアの顧客との協力関係を一層深化させ、取引の拡大を目指すとしている。

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