現地時間２月11日、ハンガリーのショプロンにて「FIBA女子オリンピック世界最終予選（WOQT）」最終第３戦が行なわれ、世界ランキング９位の日本は同５位のカナダに86－82で勝利。2016年のリオデジャネイロ大会、銀メダルに輝いた2021年の東京大会に続く３大会連続の五輪出場を決めた。
４チームが属するグループの上位３チームが五輪出場権を手にできる今予選。２試合を終えて全チームが１勝１敗で並び、最終日は勝った方が即切符獲得という大一番に。日本は世界４位の格上スペイン戦の歓喜の勝利から、翌日のハンガリー戦で痛恨の一敗を喫し、カナダ戦は背水の陣となっていた。しかし、FIBA公式から「死のグループ」と言われるほど難敵が揃ったグループを、チーム一丸で苦しみながらも突破した。
残るふたつの椅子は、最終日の第２試合を前に、まずはカナダとの直接対決を制していたスペインが決定。スペインはハンガリーに敗れ、カナダと同じ１勝２敗となっても当該成績で上回ることになるからだ。 そして、第２試合の結果は、終盤までもつれ込む大熱戦の末にスペインが73-72で制し、この結果、”死のグループ”を突破したのは日本、スペイン、そしてカナダとなった。カナダはハンガリーと１勝２敗で並んだが、直接対決で67-55で勝利を収めていた。ハンガリーはスペインを相手に第３クォーターで一時21点差をつけたが、このアドバンテージを守り切れず、終盤に逆転を許し涙を飲んだ。
なお、今予選のMVPには、カナダ戦で３本の３Pを含むチーム最多タイの21得点を挙げた日本代表の山本麻衣が選ばれている。
構成●THE DIGEST編集部
