「これが馬瓜姉妹にとってのすべて」――。女子バスケ日本代表のパリ五輪出場決定直後に交わされた胸熱抱擁にFIBA公式も感動。動画投稿に反響続々!

日本が誇る「最強姉妹」の胸熱抱擁が大きな感動を呼んでいる。

現地2月11日、女子バスケットボールのパリ五輪出場権を懸けた「FIBA女子オリンピック世界最終予選(WOQT)」がハンガリー・ショプロンで開催され、日本代表(世界ランク9位)がカナダ代表(同5位)と激突。格上相手に一歩も引かぬ一進一退の攻防の末、日本が86-82で接戦を制し、3大会連続のオリンピック出場権を自力で掴んだ。

日本のパリ行きが確定するブザーが鳴り響くと、コート上では赤いユニホーム姿の選手たちが飛び跳ねて、喜びを爆発。無論、攻守で日本を牽引した馬瓜姉妹もチームメイトと歓喜の雄叫びを上げた。

今予選でMVPを獲得した若き司令塔・山本麻衣、電光石火のスピードを誇る宮崎早織の活躍もさることながら、途中出場の馬瓜エブリンがチームに活気を与えた。

エブリンは第1クォーター(Q)にファウルを2つ犯してしまうも、3ポイントを含めハンガリー戦では精彩を欠いたジャンプシュートが冴えまくった。第2Qは残り6分過ぎから2本連続3ポイントシュートを決めるなど、このクォーターだけで10得点の活躍。後半も得点を重ねていき5リバウンド、2アシストと攻守で存在感を発揮。終わってみれば、山本と並ぶチーム最多タイの21得点を荒稼ぎ。FIBA公式マッチレビューでは日本のトップパフォーマンスに選出されるほど、勝利に貢献した。
死闘の末、パリ行きの切符を掴んだ直後には妹のステファニーと熱い抱擁を交わしたエブリン。この激熱シーンはFIBA公式X(旧ツイッター)も見逃しておらず、文面には「これが馬瓜姉妹にとってのすべて」と綴られ、日本時間では深夜に投稿されながら早朝5時時点で7.3万回近くも再生されるほど、日本のバスケファンを中心に大きな反響を呼んでいる。

東京五輪で日本バスケ史上初の銀メダル獲得後、22年7月から1年間休養に充てたエブリン。最愛の妹と一緒に再び日の丸を背負い、「死のグループ」と呼ばれた過酷な世界最終予選を勝ち抜き、大舞台への切符を見事掴んだ。

構成●THE DIGEST編集部

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