紙風船、復興の願い乗せ 富山・南砺でふくみつ雪あかり祭り

夕暮れ時の空に浮かび上がる巨大紙風船=道の駅福光

 富山県南砺市の冬の風物詩、南砺ふくみつ雪あかり祭りは11日、同市中ノ江の道の駅福光一帯で開かれた。能登半島地震からの一日も早い復興の願いを込め、参加者が巨大紙風船21基を晴れた冬空に打ち上げた。

 バーナーで縦6メートル、横3メートルの紙風船に熱風を吹き込み、気球のように浮かべる。毎年、和紙にさまざまな図柄を描き、今回は市内の福光中学校や南砺福野高校の生徒の作品、福光美術館で開かれている「なんと版画年賀状公募展」の入賞作品などを題材にした。

 南砺市と交流のある福島県南相馬市の中高生にも描いてもらっている。能登半島地震からの復興に向けて「絶対に明るい未来があります!」と記した同市鹿島中学校の作品もあった。

 会場では南相馬市の特産品の販売や餅つき大会が行われたほか、カレーや豚汁などの飲食コーナーが設けられ、大勢の人でにぎわった。

 祭りは南砺市福光地域の団体でつくる実行委員会(澤田喜朗委員長)が開き24回目。北日本新聞社後援。

青空に上がる紙風船。風の様子を見ながら、慎重に上げられた
青空に浮かび上がる紙風船
紙風船の様子を見守る大勢の人たち
冬の空に浮かび上がる巨大風船
会場では来場者に餅が振る舞われた
餅つき大会では子どもたちが一生懸命きねを振った

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